形成外科 2021年3月号
【特集】ペット咬創への初期治療と機能・整容の改善2―顔面の組織欠損を伴うイヌ咬創(1)口唇―
第64巻3号:ペット咬創(咬傷)の中でも特に咬む力の強いイヌによる口唇の欠損を伴う症例が数多く投稿された。口唇は機能的にも整容的にも重要な部分であり,再建をいつの段階で行うかについても判断を要する。そこで今号では口唇の欠損伴うイヌ咬創(咬傷)に関する報告を掲載する。(「企画にあたって」より)。
●随想「必然の形態」 (大竹尚之) 247
●特集 ペット咬創への初期治療と機能・整容の改善2―顔面の組織欠損を伴うイヌ咬創(1)口唇―
企画にあたって (清川兼輔) 249
上口唇欠損と弁状剥脱創を伴うイヌ咬創に対して瘢痕修正と遷延一次再建術を行った1例 (元村尚嗣ほか) 251
上口唇欠損を伴うイヌ咬創に対しサブユニットを意識してAbbe’s flapによる再建を行った1例 (長坂信司ほか) 257
上口唇の白唇部欠損を伴うイヌ咬創に対して保存的治療と外科的修正手術を行った小児の1例 (勝見茉耶ほか) 265
上口唇欠損を伴うイヌ咬創に対して二次治癒後に瘢痕形成術を行った1例 (福田憲翁ほか) 269
上口唇の欠損を伴うイヌ咬創の2例 (中嶋優太ほか) 273
上口唇の欠損を伴うイヌ咬創の3例 (辻子祥子ほか) 279
上下口唇の欠損を伴うイヌ咬創に対して局所皮弁とcomposite graftによる再建を行った1例 (加藤達也ほか) 285
下口唇の赤唇に生じたイヌ咬創の3例 (鳥山和宏ほか) 290
赤唇欠損を伴うイヌ咬創の3例 (此枝央人ほか) 296
●コラム:編集委員長コラム[第19回] (細川 亙) 302
●連載:形成外科NEXT―次世代の本音―
リンパ外科!!!― 一点突破主義の臨床的考察― (三原 誠) 304
●連載:教室だより北~南
No.75 金沢大学医学部付属病院 形成外科 (小室明人) 306
●原著
GID・FTMに対する乳房切除術と乳頭縮小術の一期的手術についての検討 (櫻井 透ほか) 310
当科における粉瘤疑い症例の検討 (左近見聡ほか) 317
●症例
球結膜および眼瞼結膜に発生した静脈奇形の3例 (奈良誠之ほか) 326
耳介軟骨膜を用いて難治性気管食道瘻を閉鎖した1例 (東堂暢子ほか) 334
膀胱破裂を起因として腹部壊死性軟部組織感染症を呈した1例 (北口陽平ほか) 340
人工肛門に隣接した創に対し有効に局所陰圧閉鎖療法を使用できた1例 (森田 勝ほか) 348
◆外国文献抄訳 PRS Vol.146 No.1 (山下昌信) 354
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