形成外科 2021年5月号
ペット咬創への初期治療と機能・整容の改善(4)―上肢・手・指の骨髄炎―
第64巻5号:ペットによる咬創(咬傷)は,手・指でも多く見られる。特に,細かく鋭い牙を有するネコによるものは深部に達しているのが特徴で,腱鞘炎や骨髄炎を併発すると,その治療は非常に難渋する。今号では,上肢・手・指において主に骨髄炎を併発したペット咬創(咬傷)について特集する。(「企画にあたって」より)。
第64巻第5号(2021年5月号)
●随想「形成外科のDNA」 (青木 律) 495
●特集 ペット咬創への初期治療と機能・整容の改善4―上肢・手・指の骨髄炎ほか―
企画にあたって (清川兼輔) 497
イヌ・ネコによる手指・手咬創への初期治療と併発症・合併症への対応 (小野真平ほか) 499
イヌ・ネコによる上肢咬傷の病像のスペクトラムと感染の重症度に応じた治療法 (舘 一史ほか) 512
イヌによる手指咬創の3例 (足立英子ほか) 523
イヌ・ネコによる手部咬創によって骨髄炎を生じた2例 (赤石 渉ほか) 531
イヌ咬創によって右示指に骨髄炎を生じた1例 (渡邊英孝ほか) 539
ネコ咬創によって手指骨髄炎を来たした2例 (土居華子ほか) 544
ネコ咬傷後に指骨骨髄炎を来たした1例 (森 秀樹ほか) 551
●コラム:編集委員長コラム[第21回] (細川 亙) 560
●連載:形成外科NEXT―次世代の本音―
自分の才能を見極める(矢吹雄一郎) 562
●連載:教室だより北~南
No.77 聖路加国際病院 形成外科 (松井瑞子) 564
●連載:短編小説で綴る論文探訪 たんろんたん
筋の通った皮弁:鼠径皮弁 (寺尾保信,去川俊二) 568
●原著
当院におけるリスク低減乳房切除術後の乳房再建 (名倉直美ほか) 570
●経験
耳介軟骨の弾性を利用した麻痺性兎眼の治療 (角谷徳芳ほか) 577
●症例
Van der Woude症候群の4例 (宇賀神叶美ほか) 583
後頸部の表皮嚢腫と思われた毛包上皮由来有棘細胞癌(FSCC)の1例 (田邉 毅ほか) 590
顎関節脱臼の疑いで紹介された破傷風の1例 (恩田慶子ほか) 595
●工夫
エコーガイド下に行う鼻骨骨折整復時の工夫―身近に入手可能な介在物― (北野大希ほか) 602
◆外国文献抄訳 PRS Vol.146 No.3 (冨田興一) 608
INFORMATION 615
投稿規定 616