形成外科 2021年7月号
慢性静脈不全症(CVI)の診断と治療
第64巻7号:慢性静脈不全症(CVI)は古典的な慢性疾患であり,適切な診断と治療,予防が施行されなければ再発率が高い。一般形成外科においても,CVIの静脈血流動態から病態生理を把握し,診断と治療,再発予防がされることが望ましい。本特集では,豊富な経験をおもちの先生方に執筆を依頼し,病態,診断,治療に前向きになる内容となった(「企画にあたって」より)。
第64巻第7号(2021年7月号)
●随想 「“やれる”と“できる”―小学生から成人へ―」 (朝村真一) 749
●特集 高度・中等度
慢性静脈不全症(CVI)の診断と治療
企画にあたって (寺師浩人) 751
CVIの診断(1)―CEAP 分類や理学的所見― (八巻 隆) 753
CVIの診断(2)―静脈エコー診断― (長谷川宏美ほか) 763
下肢静脈瘤に対する血管内治療<動画付き> (山本 崇) 771
下肢静脈瘤に対する手術的治療―ストリッピング術と結紮術,硬化療法― (黒川正人) 781
CVIに対する圧迫療法(1)―静脈圧迫処置の保険収載と関連資格― (孟 真) 789
CVIに対する圧迫療法(2)―理論と実際― (波多祐紀) 798
静脈うっ滞潰瘍の診断と治療―当科における治療アルゴリズム―(野村 正ほか) 809
●コラム:編集委員長コラム[第23回] (細川 亙) 819
●連載:形成外科Topics!
日本血管腫血管奇形学会より最近の話題 (杠 俊介) 820
●連載:形成外科NEXT―次世代の本音―
日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)に学ぶ臨床研究の開発! (前田 拓) 826
●連載:教室だより北~南
No.79 鹿児島市立病院 形成外科 (猪原康司ほか) 828
●連載:短編小説で綴る論文探訪 たんろんたん
オーダーメイド:腓骨皮弁による下顎再建 (寺尾保信,去川俊二) 832
●原著
遊離角部肩甲骨弁・広背筋連合皮弁による上顎即時再建 (景山大輔ほか) 834
乳房インプラントによる乳房再建後,長期経過観察が可能であった患者の検討 (ド・ケルコフ麻衣子ほか) 843
●調査
当科における脂腺母斑例の検討 (高尾胤未ほか) 849
●症例
特発性後天性血液凝固第13因子欠乏症により止血困難であった左背部皮下血腫の1例 (胡内佑規ほか) 855
進行乳癌治療後の腋窩部皮膚欠損に対する遊離皮弁を用いた緩和再建の1例 (森下有紀ほか) 861
◆外国文献抄訳 PRS Vol.146 No.5 (福場美千子) 868
書評 875
投稿規定 876
特集 771頁「下肢静脈瘤に対する血管内治療」では動画を閲覧することができます。動画の図の横に二次元コードが付いています。閲覧方法については750頁をご確認ください。