形成外科 2022年4月号
部位別骨髄炎の診断と治療
頭蓋骨,下顎骨,胸骨,脛骨,足趾骨,踵骨の骨髄炎治療の主たる診療科は,形成外科であることが多い。しかし,部位別に独立した対応をしており,骨髄炎治療の大原則である「感染骨の除去と抗生剤全身投与6週間」という総論に沿っていない対応も見受けられる。部位別の診断と治療について,①診断,②局所治療,③全身治療などを中心に解説する。
●随想
「見て盗め」はもう古いのか 藤岡 正樹 381
●特集 部位別骨髄炎の診断と治療
企画にあたって (寺師浩人) 383
開頭術後の頭蓋骨骨髄炎 (吉岡伸高) 385
下顎骨骨髄炎 (明石昌也) 396
胸骨骨髄炎 (守永圭吾ほか) 408
脛骨骨髄炎 (東 晃史ほか) 417
足趾骨・踵骨の骨髄炎(1)―従来の治療法の確立― (藤井美樹) 430
足趾骨・踵骨の骨髄炎(2)―新しい治療法への挑戦― (桒水流健二ほか) 440
●コラム:編集委員長コラム[第32回] (細川 亙) 452
●連載:形成外科Topics!
米国における小児形成外科の実際(1) (山田 朗) 454
●連載:私の心に残る1症例
No.34 (中岡啓喜) 462
●連載:形成外科NEXT―次世代の本音―
ぶれない勇気 (林 明辰) 468
●連載:教室だより北~南
No.88 東京女子医科大学附属八千代医療センター 形成外科 (竹内正樹) 470
●連載:短編小説で綴る論文探訪 たんろんたん
進化の過程:遊離足趾移植 (寺尾保信,去川俊二) 474
●症例
非対称性漏斗胸を合併した小耳症に対する耳介再建の1例 (大沼眞廣ほか) 476
幼児に発症した手掌部尺骨動脈瘤の1例 (前川恭慶ほか) 484
画像検査で悪性腫瘍との鑑別が困難であった褐色脂肪腫の1例 (中西佑太ほか) 490
◆外国文献抄訳 PRS Vol.148 No.2 (力丸英明) 496