麻酔科医のための知っておきたいワザ22
達人からのワザの伝授!
レミフェンタニルの登場後、麻酔が面白くなくなったという声をよく耳にする。しかし、本当にそうだろうか?麻酔科領域へは多くの新しい薬剤や機器が導入された。これらを使いこなし、より安全で快適な麻酔管理を実現するには新しい知識と技術が必要である。麻酔専門医が身につけるべき項目は増えており、これらを効率的に身につけて日々の臨床に生かしていくことが求められる。本書ではこのような知識や技術をワザと総称し、22のワザを紹介することで近年の臨床麻酔の進歩を概観できるようにまとめた。
これまで達人の技術であったものを、超音波の目やデバイスの進歩により誰でも確実に実施できるワザとして普及させるのが本書の目的である。本書を通じてエキスパートのワザを自分のものとしてもらい、よりレベルの高い周術期管理を目指していただきたい。 (序文より抜粋)
第I章 麻酔管理編
1 術前飲食(桜井康良)
2 デスフルランの低流量麻酔(木山秀哉)
3 セボフルランによるVIMA(渕辺 誠)
4 TCIポンプを使いこなす(増井健一)
5 創部浸潤麻酔(長田 理)
6 超音波ガイド下末梢神経ブロック時代の胸部硬膜外麻酔(森本康裕)
7 全身麻酔中の脳波モニターの見方(萩平 哲)
第II章 超音波編
8 胃超音波(桜井康良)
9 膀胱超音波検査(下出典子)
10 気胸の超音波診断(田中博志・鈴木昭広)
11 橈骨動脈穿刺(飯田高史)
12 腋窩静脈穿刺(柴田康之)
13 経胸壁心臓超音波検査(豊田浩作)
14 帝王切開術における脊髄くも膜下麻酔・硬膜外麻酔の補助としての超音波(田中 基)
第III章 気道管理編
15 McGRATHTM MACビデオ喉頭鏡(鈴木昭広・八木原正浩・上村 明)
16 エアウェイスコープを使った覚醒下挿管(車 武丸)
17 声門上器具の選択と使い方(上嶋浩順)
18 声門上器具を使った気管挿管(宮﨑直樹)
19 それでも必要なファイバー挿管(竹中伊知郎)
第IV章 その他
20 各種機器からの動画記録法(上嶋浩順・山田知嗣)
21 麻酔科医に役立つiPad/iPhoneアプリ(讃岐美智義)
22 携帯型パルスオキシメータの活用法(吉田敬之)