オピオイド 基礎を知って臨床で使いこなす
“第1章麻酔”と“第2章ペインクリニック・緩和医療”に大別し、オピオイドの特徴、理論に基づいた臨床使用の実際、最新の鎮痛メカニズムそしてその副作用対策について、オピオイドに造詣の深い臨床医・研究者が多角的に概説。
この編集にあたり、その構成と内容について頭を悩ませることになりましたが、読者の立場になって考えた時に「麻酔分野とペインクリニック・緩和医療の両方の分野のスペシャリストが書いた一冊の本が欲しい」という編集者自身の願望にかなうようなものにしようと思い、この書籍を編集しました。(序文より抜粋)
第1章 麻酔
I.基礎
1.オピオイドの薬理学(鳥越一宏・荒川和彦・吉澤一巳・鈴木勉・成田 年)
2.オピオイドと脳波(萩平 哲)
3.オピオイドのPK/PD(増井健一)
4.脊髄におけるオピオイド鎮痛の基礎(橋本龍也・齊藤洋司)
II.臨床
1.オピオイドと吸入麻酔薬との相互作用(加藤孝澄)
2.オピオイドと静脈麻酔薬との相互作用(森本康裕)
3.オピオイドのTCI(坪川恒久)
4.術後鎮痛
A.硬膜外オピオイドの理論と実際(井上莊一郎)
B.静脈内オピオイドの理論と実際(高橋正裕・古家 仁)
第2章 ペインクリニック・緩和医療
I.鎮痛機序
1.末梢神経でのmuオピオイド受容体発現と鎮痛効果(川股知之)
2.慢性疼痛とオピオイドの鎮痛効果(中川貴之)
II.依存・耐性および副作用
1.オピオイドの依存と耐性に関する最近の知見(吉澤一巳・鳥越一宏・鈴木 勉・成田 年)
2.オピオイドによる副作用に関する基礎研究
A.便秘(下山直人・下山恵美)
B.悪心・嘔吐(武田泰子・井関雅子)
C.痒み(倉石 泰)
D.呼吸抑制(亀井淳三)