麻酔科学スタンダードIV 関連領域

麻酔科学スタンダードIV 関連領域

編集 日本大学教授 小川節郎・関西医科大学教授 新宮 與・慶應義塾大学教授 武田純三・千葉大学教授 西野 卓
ISBN 4-7719-0280-1
発行年 2004年
判型 B5
ページ数 338ページ
本体価格 8,500円(税抜き)
電子版 なし


シリーズ全4巻の最終巻! 麻酔科医に関わりの深い業務(リカバリールーム,ICU,呼吸管理など)を詳細に解説。

第1章 リカバリールーム/1
1-A リカバリールームの設備 3
丸山 一男/3
1 PACUの役割の変遷 4
2 HCU 4
3 PACUの設備 4
4 一般設備 5
5 呼吸器系管理機器 5

A.モニター/5
B.呼吸管理に必要な機器/5
C.気道確保のための器具/5

6 循環器系管理機器 6

A.モニター/6
B.微量持続注入器(シリンジポンプ)/6

7 体温・輸液・疼痛管理機器 6
8 音楽供給源 7
1-B 術後循環管理 8
加藤 孝澄/8
1 術後循環管理の基本 8
2 低血圧 8

A.低血圧の原因/9
B.術後低血圧の治療/10

3 高血圧 12
4 頻脈 13
5 徐脈 13
6 肺塞栓 13
1-C リカバリールームでの術後呼吸管理 15
河西  稔/15
1 術後呼吸管理の移り変わり 15

A.気管挿管と静脈麻酔薬,筋弛緩薬,陽圧換気の重要性が認識された時期/15
B.病院内患者管理法概念の導入と集中治療部(ICU)の歴史/16
C.モニタリングと治療,検査機器の進歩,新薬の開発/16

2 術後呼吸器合併症 16

A.気道閉塞/18
B.低換気(高二酸化炭素血症)/18
C.低酸素血症/20

3 人工呼吸法 23
4 日帰り手術の術後呼吸管理 24
第2章 ICU/27
2-A ICUの設備 29
石原 弘規/29
1 ICUのベッド数 29
2 病床 30

A.病床面積/30
B.配管/30
C.電源/30
D.空調設備/30
E.照明/30
F.手洗い/30
G.プライバシー保護とアメニティを考慮した設備/31

3 スタッフステーション(ナースステーション) 31
4 機材室と廊下 31
5 その他の付属諸室 31
6 医療機器 31

A.循環機能測定装置/32
B.呼吸機能測定装置/33
C.血液ガス分析装置/33
D.脳機能測定装置/33
E.その他/34

2-B ICUの機構 35
 石原 弘規/35
1 ICUの定義 35
2 ICUの施設基準 36
3 ICUの医師 36
4 ICUの看護師 37
5 その他のICUスタッフ 37
6 歴史的背景とICU機構 37

A.欧州/37
B.アメリカ/37
C.日本/38

7 病院内におけるICUの位置 38
8 集中治療医学と集中治療専門医 39
2-C ICUにおける基本手技 41
 加藤 博之/41
1 末梢静脈内カニューレ挿入 41

A.必要な物品/41
B.手順/41
C.合併症/41

2 中心静脈カテーテル挿入 42

A.必要な物品/42
B.準備/42
C.手順(鎖骨下静脈穿刺法)/42
D.合併症/43
E.手順(内頸静脈穿刺法)/43

3 Swan-Ganzカテーテル挿入 44

A.必要な物品/45
B.手順/45
C.合併症/46

4 心嚢穿刺 46

A.必要な物品/46
B.手順/46
C.合併症/46

5 動脈穿刺 47

A.必要な物品/47
B.手順/47
C.合併症/47

6 動脈ライン留置 48

A.準備:Allenテスト/48
B.必要な物品/48
C.手順/48
D.合併症/49

7 膀胱留置カテーテル 49

A.必要な物品/49
B.手順/49
C.合併症/50

8 経鼻胃管の挿入 50

A.必要な物品/50
B.手順/50
C.合併症/51

9 胸腔穿刺 51

A.必要な物品/51
B.手順/51
C.合併症/51

10 胸腔ドレーンチューブ挿入 51

A.必要な物品/51
B.手順/51
C.合併症/53

11 中心静脈圧の測定 53

A.必要な物品/53
B.手順/53
C.注意点/53

12 経静脈的ペーシング挿入 54

A.手順/54
B.合併症/55

第3章 呼吸管理/57
3-A 酸素療法 59
石部 裕一/59
1 酸素療法の目的と適応 59
2 低酸素血症と低酸素症 59
3 低酸素血症の臨床 59

A.原因(生理的側面)/60
B.症状/61
C.術後低酸素血症/62

4 酸素吸入システム 63

A.高流量システム/63
B.低流量システム/63

5 酸素療法の合併症 65

A.肺酸素毒性/65
B.吸収性無気肺/65

3-B 吸入療法 67
稲垣 喜三/67
1 エアロゾル 67

A.蒸留水,生理食塩水/67
B.エアロゾルによる薬物投与/67

2 エアロゾル化のための機器 70

A.小容量ネブライザー/70
B.定量式噴霧吸入器/70

3 人工呼吸器とエアロゾル療法 72
3-C 気管支・肺洗浄 74
盛  直久/74
1 はじめに 74
2 気管支肺胞洗浄 74
3 片側気管支・肺洗浄 74

A.肺胞タンパク症/74
B.片側気管支・肺洗浄方法/75
C.洗浄中の肺の酸素化能および循環動態の変動/78
D.気管支・肺洗浄の危険性/79

3-D 肺理学療法 80
盛  直久/80
1 はじめに 80
2 気道内異物除去機構 80
A.気道反射/80
B.粘液線毛輸送系/80
C.末梢気道の呼気ガス流/80

3 周術期の気道内分泌物除去機構の障害 80
4 周術期の肺気量分画の変化 81
5 肺理学療法 81
A.気道内分泌物の移動に関する因子/81
B.呼吸訓練/82
C.体位ドレナージ/82
D.痰の移動を促進させる手技/83
E.中枢気道に到達した分泌物の排出/84

6 呼吸管理における肺理学療法の位置づけ 85
3-E 人工呼吸 86
a 基礎的事項 槇田 浩史/86
1 人工呼吸の生理 86

A.自発呼吸と人工呼吸/86
B.陽圧換気が呼吸器系に及ぼす影響/87
C.換気様式の違いによる影響/87
D.流速パターン,吸気ホールドの違いによる生理的影響/88
E.呼気終末陽圧/88
F.陽圧換気の呼吸器系への副作用/90
G.陽圧換気の循環系への影響/91H.陽圧換気と腎機能/92I.陽圧換気と肝および胃腸管への影響/93

2 機械換気 93

A.人工呼吸器の基本構造/93
B.機械換気の分類/93
C.換気相の移行をつかさどる変数/93
D.一般的な換気モード/94
E.換気条件設定/95
F.機械換気の合併症/96

b 人工呼吸の適応 安本 和正/98
1 はじめに 98
2 人工呼吸が適応となる病態 99

A.呼吸減弱および停止/99
B.ガス交換障害例/99
C.呼吸仕事量増加例/99
D.循環動態失調例/99
E.予防的適応/100

3 人工呼吸開始時期の決定 100

A.急性呼吸不全/100
B.慢性呼吸不全の急性増悪/101

4 換気様式の選択 102

A.調節換気/102
B.部分的補助換気/102

5 まとめ 103
c 人工呼吸の方法 安本 和正/103
1 各種人工呼吸法の概略 103

A.膜型人工肺/104
B.液体換気/104
C.胸郭外陰圧換気/104

2 機械的陽圧換気 104

A.自発呼吸と機械的陽圧換気との違い/105
B.陽圧換気の影響/105

3 換気方式の分類 106

A.送気時に主に規定する因子/106
B.調節換気と部分的補助換気/106

4 各種換気様式(モード) 106

A.調節換気(CMV)/106
B.部分的補助換気(PTV)/109

5 非侵襲的陽圧換気(NIPPV) 114
d 高頻度換気 竹田 晋浩/115
1 概要 115
2 HFVの種類 115

A.経気管的方法/116
B.経胸壁的方法/118

3 HFVの生理的効果 118

A.ガス交換機序/118
B.PEEP効果/118
C.その他の生理的効果/119

4 HFVの臨床応用 119

A.HFJV/119
B.HFO/120

第4章 薬物による異常反応/123
光畑 裕正/123
4-A アレルギー反応 125
1 予測可能な異常反応 125

A.過剰投与または毒性/125
B.副作用/126
C.合併症/126
D.薬物相互作用/126

2 予測不可能な異常反応 126

A.不寛容/126
B.特異体質反応/126
C.アレルギー反応とアレルギー様反応/126

3 薬物アレルギー反応の診断 126
4 局所麻酔薬による薬疹 127
4-B アナフィラキシーショック 129
1 筋弛緩薬 129
2 ラテックス 130
3 静脈内麻酔薬 131
4 抗生物質 132
5 麻薬 132
6 吸入麻酔薬 132
7 放射性造影剤 132
8 局所麻酔薬 133
9 症状 133
10 治療 133
11 二相性アナフィラキシー 134
12 反応直後からの検査 134
13 確認・同定のための検査 136
14 invivoの検査 136
15 皮膚試験 136
16 invitroの検査 136
17 予防法 137
第5章 救急蘇生法/139
5-A 救急蘇生 141
森本 裕二/141
1 はじめに 141
2 成人の一次救命処置 142

A.意識の確認/142
B.通報/142
C.気道確保と呼吸状態の観察/143
D.人工呼吸/144
E.胸骨圧迫心臓マッサージ(心臓マッサージ)/145
F.気道異物/146
G.医療従事者の一次救命処置/146H.合併症/146

3 早期除細動 146
4 成人の二次救命処置 148

A.気道確保,人工呼吸/148
B.補助循環法/148
C.ACLSのアルゴリズム/150

5 小児の心肺蘇生法 151

A.BLS/151
B.ACLS/154

6 蘇生の中止 154

A.CPRを開始しない基準/154
B.CPRの中断・中止/154

7 ACLS教育 154
5-B 脳蘇生 157
櫻井  淳/157
1 細胞内カルシウムイオン上昇 157
2 フリーラジカル 158
3 脳循環代謝の変化 159
4 脳低温療法 160
5 脳蘇生法の実際(脳低温療法を中心に) 161
6 心肺停止蘇生後の脳機能評価法 162
7 おわりに 163
第6章 疼痛管理/165
6-A 術後痛管理 167
a 術後痛管理の重要性 高崎 眞弓/167
1 これまでの経緯 167
2 術後痛の発生機構 167
3 術後痛に対する生体の反応 168

A.呼吸器/168
B.循環器/169
C.消化器/169
D.内分泌代謝/170

4 痛みに影響する要因 170
5 先制鎮痛 170
6 鎮痛計画 171
b 硬膜外鎮痛法 齊藤 洋司/172
1 硬膜外術後鎮痛の特徴 172
2 硬膜外鎮痛の作用機序 173
3 手術侵襲に対する硬膜外鎮痛の影響 174

A.内分泌・代謝への影響/174
B.呼吸への影響/174
C.循環への影響/174
D.筋肉への影響/175
E.消化管への影響/175

4 硬膜外術後鎮痛の適応と禁忌 175
5 硬膜外術後鎮痛の実際 175

A.穿刺部位の決定/175
B.薬剤の決定/176
C.投与法/178
D.効果判定/179
E.鎮痛計画/180

c 自己疼痛管理(PCA) 松永万鶴子,比嘉 和夫/181
1 はじめに 181
2 PCAの適応と患者の満足度 182
3 PCAの設定 182

A.ボーラス量/182
B.ロックアウト時間/183
C.最大使用量または最大使用回数/183
D.基礎持続注入/183

4 投与経路 183

A.静脈内PCA/184
B.硬膜外PCA/184
C.皮下PCA/185
D.経鼻腔PCA/185

5 術後のPCA実施期間 185
6 PCAの薬剤使用量に影響する因子 185
7 PCAの副作用・合併症 186

A.低血圧と眩暈/186
B.呼吸抑制/186
C.悪心・嘔吐/187
D.排尿障害(尿閉)/187
E.E痒感/187
F.硬膜外血腫,硬膜外膿瘍/188

8 PCAの安全性 188
9 PCAの経済性 188
10 おわりに 188
d 経直腸,筋肉注射,静脈注射による方法 佐伯  茂/189
1 経直腸投与による方法 189

A.経直腸投与による薬物動態/189
B.経直腸投与による利点と欠点/190
C.使用される薬物の種類/191

2 筋肉注射による方法 193

A.筋肉注射の利点と欠点/193
B.使用する薬物と投与量/194

3 静脈注射による方法 195

A.単回静脈内注射/195
B.PCAによる単回静脈内投与/196
C.持続静脈注射/196
D.持続静脈注射とPCAの併用/197

6-B ペインクリニック 198
a 痛みの生理 加藤  実/198
1 はじめに 198
2 痛みの定義 198
3 痛みの分類 198
4 組織損傷時の痛みの発生と,損傷部位の疼痛増強機序 199

A.即時的反応/199
B.二次的反応/199
C.三次的反応/199

5 侵害受容性疼痛 199

A.侵害刺激/199
B.侵害受容器/200
C.痛みの伝達/201

6 関連痛 202
7 内臓痛 202
8 生体の疼痛制御機構 203

A.下行性疼痛抑制機構/203
B.ゲートコントロール理論/203
C.上行性疼痛抑制系/204

b 病的な痛みの機序 表  圭一/204
1 はじめに 204
2 組織損傷性・炎症性疼痛の機序 205

A.末梢性機序/205
B.中枢性機序/206

3 神経因性疼痛の機序 206

A.神経因性疼痛モデル/206
B.末梢性機序/207
C.中枢性機序/208

4 中枢性疼痛の機序 209

A.脊髄損傷性疼痛/209

5 癌性疼痛の機序 209
c-i 痛みの治療法:薬物療法 加藤  実/211
1 はじめに 211
2 中枢性痛覚伝導路遮断薬 211

A.麻薬性鎮痛薬/211
B.拮抗性鎮痛薬/213
C.モノアミンに関連した鎮痛薬/214

3 発痛物質を抑制する薬物 215

A.非ステロイド性抗炎症薬/215
B.ステロイド性抗炎症薬/215
C.セロトニン受容体作動薬と拮抗薬/216

4 疼痛伝達物質拮抗薬 217
A.NMDA受容体拮抗薬/217
5 Naチャネル遮断薬 217

A.抗痙攣薬/217
B.抗不整脈薬/218

6 γアミノ酪酸機能促進薬 218
A.ベンゾジアゼピン類/218
7 中枢性骨格筋弛緩薬 219

A.エペリゾン/219
B.チザニジン/219
C.バクロフェン/219
D.クロルフェネシン/219

8 薬効能試験 219
c-ii 痛みの治療法:神経ブロック 北島 敏光/220
1 硬膜外ブロック 220
2 星状神経節ブロック 222
3 三叉神経ブロック 223

A.三叉神経節(ガッセル神経節)ブロック/223
B.上顎神経ブロック/224
C.下顎神経ブロック/224
D.前頭神経ブロック/225
E.眼窩下神経ブロック/225
F.頤神経ブロック/226
G.耳介側頭神経ブロック/226

4 後頭神経ブロック 226
5 肩甲上神経ブロック 226
6 胸部交感神経ブロック 227
7 腰部交感神経ブロック 227
8 くも膜下フェノールブロック 228
9 肋間神経ブロック 229
10 腹腔神経叢ブロック(後方接近法) 229
11 トリガーポイント注射 230
c-iii 痛みの治療法:刺激療法 村川 和重/231
1 刺激による痛みの治療 231

A.末梢神経を刺激するもの/232
B.中枢神経系を刺激するもの/232

2 経皮的電気神経刺激法(TENS) 232

A.鎮痛機序/232
B.臨床応用/232
C.治療の実際/233

3 末梢神経刺激法(PNS) 233

A.鎮痛機序/233
B.臨床応用/233
C.治療の実際/233

4 脊髄刺激法(SCS) 233

A.鎮痛機序/234
B.臨床応用/235
C.治療の実際/237

5 脳深部刺激法(DBS) 238

A.鎮痛機序/238
B.臨床応用/238
C.治療の実際/239

6 大脳皮質運動野刺激法(MCS) 240

A.鎮痛機序/240
B.臨床応用/240
C.治療の実際/240

7 経頭蓋磁気刺激法(TMS) 241

A.鎮痛機序/241
B.臨床応用/241

c-iv 痛みの治療法:その他(外来での医療機器を用いた治療) 森本 昌宏,小多田英貴/244
1 イオントフォレーサー 244

A.イオントフォレーシス療法に関する一般的事項/244
B.イオントフォレーシス療法による鎮痛機序/244
C.イオントフォレーシス療法の適応疾患と使用可能な薬物/245
D.イオントフォレーシス療法施行の実際/245
E.新しいイオントフォレーシス療法/245

2 末梢刺激用機器 246

A.SSP療法に関する一般的事項/247
B.SSP療法による鎮痛機序/248
C.SSP療法の適応疾患/248
D.SSP療法の副作用と禁忌/249

3 レーザー治療器 249

A.LLLTに関する一般事項/250
B.LLLTによる鎮痛機序/250
C.LLLTの適応疾患/250
D.LLLT施行の実際/250

第7章 麻酔科医の役割,制度/253
7-A 麻酔科医の役割 255
弓削 孟文/255
1 緒言 255
2 手術医療チームのなかの麻酔科医の役割 256

A.術前の麻酔科医の役割/257
B.術中の麻酔科医の役割/258
C.術後の麻酔科医の役割/259

3 集中治療室での麻酔科医の役割 260
4 救急医療の現場での麻酔科医の役割 261
5 ペインクリニック診療における麻酔科医の役割 261
6 麻酔科医の「新しい役割領域」を求めて 261
7-B 麻酔業務にかかわる医事法制 263
野畑健太郎,畑埜 義雄/263
1 麻酔科と標榜医制度 263

A.医療法による麻酔科標榜規制/263
B.麻酔科標榜許可制度(医療法第70条1項3号)/264
C.麻酔科標榜医師の資格要件/264
D.医療法第70条の改正と麻酔科標榜制度/264

2 麻酔行為と麻酔科医の法的義務 265

A.麻酔行為の法的性質/265
B.麻酔科医の法的義務/265

3 麻酔科医の法的義務・責任 268

A.麻酔の法的性質と麻酔科医の責任/268
B.外科医師と麻酔科医の責任関係/268
C.麻酔科医の注意義務と法的責任/269
D.麻酔科医の注意義務違反(過失)例/269

第8章 医療過誤/273
8-A 麻酔における医療事故と医療過誤 275
野坂 修一/275
1 麻酔事故の集計と分析 275

A.偶発症よりみた麻酔事故/275
B.保険会社からみた麻酔事故/276
C.医師会医事紛争委員会からみた麻酔事故/277
D.賠償金額からみた麻酔事故/278
E.アメリカ麻酔学会(ASA)からみた麻酔事故/278
F.判決からみた麻酔事故/280
G.医薬品の添付文書からみた麻酔事故/281

8-B 医師の注意義務 283
釘宮 豊城/283
1 医師の注意義務とは 283
2 民事責任と刑事責任 283
3 故意と過失 283
4 麻酔科医の注意義務 284
5 注意義務を果たすべき局面 284

A.麻酔開始前/284
B.麻酔中/285
C.麻酔終了後/285

6 注意義務とヒューマンファクター 285
8-C インフォームドコンセントと医師の説明義務 289
児玉 謙次/289
1 インフォームドコンセントとは? 290
2 インフォームドコンセントの基本理念 290

A.法的・倫理的・社会的背景/290
B.患者側の権利/290
C.医師の説明義務と医師としての基本姿勢/290
D.インフォームドコンセント成立の前提条件/291
E.インフォームドコンセントの本質とcustomer’s satisfaction/291

3 インフォームドコンセントに関する現状と問題点 291

A.現代医療の攻撃性/291
B.インフォームドコンセント獲得の現状と問題点/292
C.欧米でのインフォームドコンセントに関する法的判断および合併症のリスク説明に関する提案/292

4 特殊な状況におけるインフォームドコンセント 293

A.乳幼児や精神発達遅延患者の場合/293
B.意識障害のある救急患者でただちになんらかの医療行為が必要と判断された場合/293
C.宗教的信念に基づいて特定の治療を拒否する患者の場合/293
D.宗教的信念に基づいて特定の治療を拒否する患者で意識障害があり,かつ緊急の場合/293

5 周術期医療に関するインフォームドコンセントの特殊性と今後の課題 293

A.周術期医療の特殊性/293
B.周術期医療におけるインフォームドコセントの獲得/293
C.麻酔に伴う危険性に関する説明書/293
D.患者側への情報提供に関する問題/294
E.周術期医療に関する情報提供のあり方/295

8-D 医療過誤と法律 297
押田 茂實/297
1 民事責任 297

A.損害賠償請求/298
B.使用者責任/298
C.調停と示談/299

2 刑事責任 299

A.業務上過失致死傷罪/299
B.死亡診断書(死体検案書)/300
C.異状死体届出/302

3 行政処分 303
和文索引/305
欧文索引/311