局所麻酔薬中毒・アレルギー
麻酔科専門医は局所麻酔薬による中毒やアレルギー反応に迅速に対応しなければならない。
中毒およびアレルギー反応の予防・治療に、
また、局所麻酔薬が持つ多彩、かつ多様な薬理作用を理解するために 。
基礎編
1.局所麻酔薬中毒の薬理
A.局所麻酔薬の作用点
i)ナトリウムチャネル,カリウムチャネル,カルシウムチャネルの分子構造と
局所麻酔薬の作用機序 土屋 正彦/3
ii)GABAA受容体,βアドレナリン受容体 内田 一郎/17
B.心筋と血管平滑筋 木下 浩之/24
C.中枢神経作用と自律神経作用 仲西 未佳,森 隆/40
D.神経毒性 佐倉 伸一/57
2.局所麻酔薬中毒発現にかかわる因子
A.局所麻酔薬の構造と代謝 長谷 一郎/70
B.局所麻酔薬の薬物動態 小田 裕/82
C.ロピバカインとレボブピバカイン 栗田 昭英,山本 健/92
D.酸塩基平衡 立川 茂樹/100
E.α1-acid glycoprotein 安部 順子/104
F.全身麻酔薬,鎮痛薬 田中 克明/113
3.アレルギー
A.アレルギーの発生機序 深井 和吉,曽和 順子/127
B.アナフィラキシー,アナフィラキシー様反応の発生機序 深井 和吉,曽和 順子/132
C.局所麻酔薬アレルギー 田中 和夫/144
D.ラテックスアレルギー 水谷 光/154
臨床編
1.局所麻酔時のショック,局所麻酔薬中毒,局所麻酔薬アレルギー 小田 裕/163
2.局所麻酔薬中毒の臨床
A.手技とのかかわり 中本 達夫/166
B.局所麻酔薬の血管内注入の診断 寺井 岳三/175
C.臨床症状と治療 立川 茂樹/185
D.症例提示 西川 精宣,中西 美保/189
3.局所麻酔時のアレルギーの臨床
A.原因物質の究明(in vitroとin vivo)とアレルギーが疑われる患者への対応 田中 和夫/196
B.局所麻酔薬アレルギーの実際,症例提示 豊山 広勝/204
C.アナフィラキシーの治療と心肺蘇生法 鳥山 澄子,池下 和敏/212