救急・集中治療における臨床倫理

救急・集中治療における臨床倫理

編集 前田正一・氏家良人
ISBN 978-4-7719-0454-5
発行年 2016年
判型 A5
ページ数 160ページ
本体価格 2,900円(税抜き)
電子版 なし


日本集中治療医学会で「臨床倫理講座」を企画された前田正一先生が編集し、講座の講師を務められた臨床倫理、法学などの専門家に執筆いただいた、医療者のための臨床倫理。

救急集中治療は生と死の境界を巡る医療である。このような人間の生命の極限の中で治療にあたる救急集中治療医は、人工呼吸や急性血液浄化、ECMOなどの診療技術を習得すると同時に臨床倫理に関して精通する必要がある。救急医療や集中治療においては個々の症例で異なる医療側の状況、患者側の状況があり、そのことも相まって多くの臨床倫理に関する問題が存在する。したがって、単にガイドラインに従えば良いというものではなく、問題に直面したときに医療者が自ら法的、倫理的に考え判断できることが重要である。(序文より抜粋)

総 論
第1章 倫理学の基礎と医療倫理の四原則(児玉 聡)
第2章 法学の基礎(旗手俊彦)

各 論
第3章 守秘義務(個人情報保護)(奈良雅俊)
第4章 インフォームド・コンセント(前田正一)
第5章 宗教上の理由による輸血拒否(丸山英二)
第6章 安楽死と治療中止(井田 良)
第7章 終末期医療に関するガイドライン(氏家良人)
第8章 救急治療現場における死亡診断書・死体検案書(池田典昭)
第9章 診療関連死の警察届出(甲斐克則)
第10章 脳死臓器移植(丸山英二)

資料
1.救急・集中治療における終末期医療に関するガイドライン~3学会からの提言~
(一般社団法人 日本救急医学会・一般社団法人 日本集中治療医学会・一般社団法人 日本循環器学会)
2.終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン
(厚生労働省)