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研修医のための蘇生法における最新薬物療法

B5判・218頁
定価4000円
ISBN4-7719-0087-6

【書籍名】研修医のための蘇生法における最新薬物療法
【品番コード】00087
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第35回日本麻酔学会では,最大のイベントとして3つの主題を選んでシンポジウムを企画し,それぞれのエキスパートに司会をお願いした。「Advanced Cardiac Life Supportにおける薬剤の再検討」はそのうちの1つであるが,1986年にJAMAに掲載された“Standards and Guidelines for Cardiopulomonary Resuscitation (CPR) and Emergency Cardiac Care (ECC)”の中の薬物に関して,わが国の専門家にさらに深く掘り下げていただきたいというのが目的であった。しかし時間に制約があったため,採り上げられた薬物は限られたものになった。それにもかかわらず,司会の労をお引き受け下さった宮崎正夫教授の見事な御司会により,素晴らしい成果をおさめることができたのは何よりも有難いことであった。その後,宮崎教授から,折角の企画であるからこの主題にそって単行本を出版したらどうかというお奨めをいただき,是非とも実現して下さるようにお願いした。

宮崎教授には,本書の編集にあたって,シンポジウムで採り上げていただくことのできなかった関連薬物も網羅するように配慮され,また,麻酔科学者のみならず各分野の気鋭の研究者にも執筆を依頼され,私が意図した主題を完璧なものに編集していただいた。本書は,わが国のこの領域の研究の展開に,新しい出発点としての役割を果たすものと信じている。ここに,宮崎教授のご苦労に心から感謝するとともに,限られた紙数の中で最近の知見をお纏め下さったすべての執筆者に敬意を表する次第である。
平成元年11月金沢にて
第35回日本麻酔学会会長
村上誠一

編著:京都府立医科大学教授 宮崎正夫


目次

序 村上誠一

1.重炭酸ナトリウムの再検討 今井孝祐 1

はじめに 1

1.心停止時の酸塩基平衡 3
2.低灌流下での重炭酸ナトリウム投与 5
3.心肺蘇生時のアシドーシスへの対応 12

まとめ 14

2.乳酸ナトリウムの導入 久世照五 16

1.乳酸ナトリウム導入の歴史 16
2.呼吸炭酸ガス排出から見た重炭酸ナトリウムと乳酸ナトリウムの比較 17
3.乳酸代謝と血中濃度 19
4.乳酸ナトリウムのアルカリ化の機序 20
5.乳酸アシドーシス時,さらに乳酸ナトリウムを投与しても良いのか? 21
6.乳酸の立体異性と代謝 23
7.アルカリ化輸液剤の展望(酢酸ナトリウム) 27

まとめ 28

3.ジクロル酢酸の問題点 劒持 修 ほか 30

緒言 30

1.薬理学的特性 31
2.薬理学的作用 33
3.低酸素性乳酸アシドーシスに対する効果 37
4.副作用 41
5.結語 41

4.塩化カルシウムは消え行くのか 清水禮壽 ほか 45

1.心肺蘇生における塩化カルシウム投与の歴史的背景 45
2.心肺停止に伴うカルシウムの分布異常 46
3.心肺蘇生におけるカルシウム投与の再評価 48
4.臨床におけるカルシウム投与の適応 49
5.塩化カルシウム投与時の注意 52

まとめ 54

5.脳蘇生とカルシム拮抗薬 坂部武史 58

はじめに 58

1.脳虚血時のカルシム代謝 58
2.脳蘇生におけるカルシウム拮抗薬 63

6.プロスタグランジンの役割 宮崎正夫 74

1.プロスタグランジンの研究 74
2.アラキドン酸カスケードとその異常と病態 75
3.プロスタグランジン系の臨床効果 75
4.プロスタグランジンE1の臨床応用 75
5.プロスタグランジンE1による低血圧法と術中異常高血圧のコントロール 81
6.プロスタグランジンE1の心不全患者における使用 85
7.呼吸器系とプロスタグランジン 88
8.プロスタグランジンI2の虚血心冠循環の改善 88
9.プロスタグランジンE1のICUとペインクリニックにおける使用 90

まとめ 91

7.ニトログリセリンとその類似薬 森田茂穂 94

1.ニトログリセリンの基礎 94
2.臨床 104

8.カテコラミンと血管作動薬 豊岡秀訓 110

はじめに 110

1.DOA患者におけるカテコラミン使用の実態 110
2.心停止のタイプ別にみたROSC率とα作用,β作用 113
3.ROSCにおけるβ効果 115
4.Epinephrine“大量”投与の問題 116
5.Norepinephrine対Epinephrine 119
6.ROSC後の血管作動薬について 121

おわりに 123

9.抗不整脈療法の進歩 大黒 哲 ほか 127

はじめに 127

1.不整脈の薬物療法 127
2.上室性頻脈性不整脈 132
3.心室性頻脈性不整脈 134
4.ペーシングによる治療 137

10.活性酸素・フリーラジカル消去剤 吉川敏一 ほか 140

はじめに 140

1.活性酸素とは 140
2.フリーラジカルとは 141
3.活性酸素の生成 142
4.活性酸素に対する生体防御系 142
5.活性酸素と救急疾患 145

おわりに 150

11.ステロイドの再検討 小川 龍 152

はじめに 152

1.ステロイドの薬理 152
2.これまでの治療の評価 156
3.再検討の方向 158
4.新しい見解 159
5.臨床の実際 161

おわりに 162

12.蛋白分解酵素阻害薬および抗chemical mediator薬 平澤博之 ほか 164

1.蘇生とchemical mediator 164
2.Chemical mediatorの種類 165
3.Chemical mediatorへの対策 167
4.Protease inhibitor 168
5.他のChemical mediatorに対する対策 173

おわりに 174

索引 179

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