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安全な麻酔のためのモニター指針 ガイドブック

表紙の写真 日本麻酔学会
秋田大学医学部麻酔学教室
鈴木 正大
藤田保健衛生大学麻酔学教室
新井 豊久編著

B5判・144頁・本体価格:4,300円・1995年
ISBN4-7719-0167-8

【書籍名】「安全な麻酔のためのモニター指針」ガイドブック
【品番コード】00167
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著者序

「麻酔の安全」は麻酔をかける者の心構えとして基本的なものである。かつて麻酔が一部の名人達のものであった時代には,「麻酔の安全」は意識下 (subcortical)のものであった。彼等は「麻酔の安全」を意識しなくても,どうすれば事故を防げるか,どうすれば安全な麻酔をかけられるかを肌 で分かっていたのである。

彼等の麻酔に対する態度は厳しかった。片手は必ず脈拍を触知し,血圧,循環血液量を感知していた。また,バッグを握る手は,それを調節することによって, 1回換気量を測定し,同時に気道抵抗,コンプライアンスを感知していた。目は胸郭の動き,皮膚の色,血液の色に注がれ,耳は呼吸音を聞いていた。彼等は完 壁なモニターであった,とも言えよう。しかし,この態度は現在の麻酔においても何等変わることはない。

今日,日本麻酔学会会員が7千名を超え,麻酔標榜医数は1万名を超えた。これからも多数の若者達が麻酔を志してやってくるだろう。このように麻酔が一般的 な医療として定着してくると,「麻酔の安全」を意識上にのせ,そのための方策を模索するのは当然の帰結と言える。

さて,日本麻酔学会年報を繙いてみると,日本麻酔学会の各種委員会に手術室安全対策委員会が登場してくるのは第8号(昭和51年)からである。初代委員長 は山村秀夫先生であった。その後,委員長は新井豊久先生,高橋敬蔵先生,小林建一先生へと引き継がれている。「麻酔の安全」を取り上げ,「安全な麻酔のた めのモニター指針」作成に至るまで,これらの先生方の貢献は計り知れないものがありましょう。

本書は日本麻酔学会が「安全な麻酔のためのモニター指針」を制定したのに伴い刊行されるもので,「麻酔中モニター指針」作成経過の説明とその内容の解説を 企図したものである。「麻酔中モニター指針」は臨床麻酔にとって重要な呼吸,循環,筋弛緩を広く網羅しており,かつ,それぞれの解説はその道の第一人者の 方々にお願いしているので,本書はそのまま臨床麻酔の教科書としても有用なものと思われる。

1995年9月
鈴樹正大
目次

安全な麻酔のためのモニター指針  日本麻酔学会/1

 

「安全な麻酔のためのモニター指針」のできるまで  渡辺 敏,鈴木正大/2

 

諸外国の麻酔のためのモニター指針  木倉睦人,池田和之,新井豊久/13

 

「安全な麻酔のためのモニター指針」序文の解説  高橋成輔/33

1.現場に麻酔を担当する医師が居て
  絶え間なく看視すること!(ビジランス)
高橋成輔 37
  2.酸素化のチェックについて 滝野善夫 43
  3.換気のチェックについて 滝野善夫 50
  4.循環のチェックについて 横山和子 66
  5.体温のチェックについて 尾崎 眞,鈴木英弘 87
  6.筋弛緩のチェックについて 橋本保彦 103

付録(一覧表:パルスオキシメータ・カプノメータ)

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索 引

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