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麻酔・疼痛管理・集中治療領域における
α2受容体作動薬

西川俊昭  編

B5判・372頁
定価9,660円(本体9,200円+税5%)2012年
ISBN978-4-7719-0399-9

【書籍名】α2受容体作動薬
【品番コード】00399
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麻酔・疼痛管理・集中治療領域別にα2受容体作動薬の有用性と留意点を体系的に詳述!
α2受容体作動薬の薬理、麻酔前投薬としての有用性、心臓血管作動薬との相互作用、全身麻酔・硬膜外麻酔・脊髄くも膜下麻酔における有用性と留意点、術後急性痛・慢性疼痛治療・伝達麻酔・集中治療・危機的病態における有用性と留意点で構成。

本書籍の執筆原則として、読者によるエビデンス検索および理解が容易となるよう、参考文献数を制限することなく、多数の図表を引用した。このため、最新情報を含め随所にエビデンスに基づいた内容を多数盛り込んでいる。併せて、麻酔・疼痛管理・集中治療領域におけるα2受容体作動薬の投与症例を解説し、研修医はもとより麻酔科専門医のレベルアップを図る内容となっている。ただし、本邦でいまだ承認が得られていないα2受容体作動薬の適用外使用法も含まれているので、注意されたい。(序文より)

 

目次

I.α2受容体作動薬の薬理

1.α2アドレナリン受容体の薬理学(溝部俊樹)

はじめに
アドレナリン受容体の誕生
古典的薬理学による受容体サブタイプの分類
分子薬理学による受容体サブタイプの分類
α2アドレナリン受容体
アドレナリン受容体の2次構造
  1 プロテアーゼ消化法を用いた免疫学的マッピング
  2 KyteとDoolittleによるハイドロパシー図
  3 X線回析法
α2アドレナリン受容体2次構造
アドレナリン受容体の3次構造
アドレナリン受容体の作用構造相関
α2アドレナリン受容体とカテコールアミンの結合部位

2.α2アドレナリン受容体のシグナル伝達と分布(溝部俊樹)

はじめに
アドレナリン受容体の細胞内シグナル伝達
  1β1受容体
  2β2受容体
  3β3受容体
  4α1受容体
α2受容体の細胞内シグナル伝達
  α2受容体の神経保護作用
アドレナリン受容体のライフサイクル
細胞内シグナルの多様性
アドレナリン受容体サブタイプの分布
  α2受容体の分布

3.α2アドレナリン受容体の機能(溝部俊樹)

はじめに
アドレナリン受容体の機能
  1β受容体
  2α1受容体
α2受容体の機能
  1血圧調節における作用
  2心拍数調節における作用
  3前シナプスでのネガティブフィードバック
  4鎮静・鎮痛に関する機能
アドレナリン受容体の遺伝子多形
  α2アドレナリン受容体の遺伝子多形
アドレナリン受容体と心不全
  1α2アドレナリン受容体と心不全
  2α2アドレナリン受容体と心臓リハビリテーション
おわりに

4.α2受容体作動薬(佐藤正典、林 行雄)

はじめに
クロニジン
  1作用機序
  2薬理作用
デクスメデトミジン
  1作用機序
  2薬理作用:クロニジンとの比較
  3デクスメデトミジンの臨床応用
他のα2受容体作動薬
  1ミバゼロール
  2チザニジン
  3αメチルドーパ

5.α2受容体拮抗薬(佐藤正典、林 行雄)

はじめに
イミダゾリン受容体
  1イミダゾリン受容体の提唱
  2イミダゾリン受容体かα2受容体か
ヨヒンビン
イダゾキサン
他のα2受容体拮抗薬
  1ラワルシン
  2アチパメゾール
  3エファロキサン

II.麻酔前投薬としての有用性

1.抗不安作用、健忘作用(仁科かほる)

はじめに
抗不安作用
健忘作用

2.鎮痛効果(合谷木 徹)

はじめに
鎮痛効果が有効であった報告
小児における鎮痛効果
鎮痛が無効であった報告
まとめ

3.気道分泌抑制作用(仁科かほる)

4.麻酔薬必要量の減少作用(合谷木 徹)

はじめに
脳波(BIS、SEFなど)を麻酔深度の指標として用いた研究
循環動態を麻酔深度の指標として用いた研究
その他の研究

5.円滑な麻酔導入効果(仁科かほる)

はじめに
クロニジン
デクスメデトミジン

6.循環安定化作用(猪股伸一)

はじめに
麻酔導入・気管挿管
  1循環を安定させる薬物投与量と呼吸法
  2マスク換気
  3気管挿管
麻酔維持
  1麻酔関連
  2手術操作
抜管
術後
まとめ

7.胃内容量・pHおよび下部食道括約筋に及ぼす作用(仁科かほる)

はじめに
胃液分泌・胃内容排泄
下部食道括約筋

8.術後悪心・嘔吐、シバリングの防止効果(仁科かほる)

術後悪心・嘔吐(PONV)の防止効果
シバリングの防止効果
術後の作用を目的とした前投薬

III.全身麻酔における有用性と留意点

1.麻酔補助効果─鎮静・鎮痛作用─(西川俊昭)

はじめに
経口クロニジンの麻酔補助効果
静注クロニジンの麻酔補助効果
筋注および硬膜外クロニジンの麻酔補助効果
デクスメデトミジンの麻酔補助効果
α2受容体作動薬による麻酔補助効果の機序
デクスメデトミジンの臨床適応

2.循環安定化作用(西川俊昭)

3.虚血性心疾患における利点(西川俊昭)

4.うっ血性心不全における利点(西川俊昭)

5.呼吸への影響(西川俊昭)

6.内分泌への影響(西川俊昭)

7.代謝・消化管運動への影響(西川俊昭)

8.脳循環・頭蓋内圧・眼内圧への影響(西川俊昭)

9.利尿作用(西川俊昭)

10.薬物代謝への影響(西川俊昭)

11.筋弛緩効果への影響(西川俊昭)

12.麻酔覚醒への影響(西川俊昭)

13.制吐作用・シバリング防止効果・咳嗽抑制効果(西川俊昭)

14.離脱・退薬症状(西川俊昭)

15.副作用と留意点─低血圧、徐脈、伝導障害など─(西川俊昭)

16.投与経路(西川俊昭)

IV.心血管薬との相互作用

1.はじめに(西川俊昭)

2.昇圧薬との相互作用(猪股伸一)

はじめに
エフェドリン
フェニレフリン
ドパミンとドブタミン
ノルアドレナリン
アドレナリン
イソプロテレノール
圧受容体反射

3.副交感神経遮断薬との相互作用(西川俊昭)

4.血管拡張薬との相互作用(西川俊昭)

V.硬膜外麻酔における有用性と留意点

1.局所麻酔薬の代謝への影響(西川俊昭)

2.鎮静作用(西川俊昭)

3.鎮痛作用(西川俊昭)

4.循環への影響(西川俊昭)

5.呼吸への影響(西川俊昭)

6.全身麻酔の補助効果・循環安定化作用(西川俊昭)

7.制吐作用・シバリング防止効果(西川俊昭)

VI.脊髄くも膜下麻酔における有用性と留意点

1.麻酔効果の延長作用(福田妙子)

はじめに
麻酔効果の延長作用
  1外科・整形外科・泌尿器科・婦人科
  2帝王切開・無痛分娩
  3小児
  4その他

2.副作用と留意点(福田妙子)

はじめに
低血圧
徐脈
鎮静
その他

VII.術後急性痛における有用性と留意点

1.麻酔前投薬による鎮痛効果(合谷木 徹)

はじめに
クロニジンとオピオイドの鎮痛効果
メデトミジンとオピオイドの鎮痛効果
α2受容体作動薬とオピオイドの作用部位
小児

2.硬膜外投与による鎮痛効果(合谷木 徹)

はじめに
クロニジンの単独投与
クロニジンとオピオイドの併用投与
クロニジンと局所麻酔薬の併用投与
クロニジンとオピオイドの局所麻酔薬の併用投与
小児
先取り鎮痛
その他
注意点

3.くも膜下投与による鎮痛効果(合谷木 徹)

はじめに
クロニジンの単独投与
クロニジンとオピオイドの併用投与
クロニジンと局所麻酔薬の併用投与
クロニジンと局所麻酔薬およびオピオイド(その他の薬物)の併用投与
小児

VIII.慢性疼痛治療における有用性と留意点

1.神経障害によるα2受容体の発現と機能変化(川股知之)

はじめに
神経障害によるα2受容体の発現変化
神経障害によるα2受容体の機能変化

2.くも膜下投与による鎮痛効果(川股知之)

はじめに
モルヒネ鎮痛耐性症例に対するクロニジン・デクスメデトミジンの効果
モルヒネ抵抗性疼痛に対するクロニジンの効果
クロニジンとモルヒネの相乗的鎮痛効果
くも膜下クロニジンの注意すべき副作用
その他

3.硬膜外投与による鎮痛効果(川股知之)

はじめに
慢性非癌性疼痛に対する効果
  1硬膜外クロニジン単独の鎮痛効果
  2硬膜外クロニジンと硬膜外モルヒネの比較
  3硬膜外クロニジンと他薬物との併用効果
慢性癌性疼痛に対する効果
  1硬膜外クロニジンと単回投与の鎮痛効果
  2硬膜外クロニジン持続投与の鎮痛効果
注意すべき副作用

4.クロニジン長期硬膜外投与時の薬物動態と薬物安定性(川股知之)

IX.伝達麻酔における有用性と留意点

1.腕神経叢ブロックにおける効果(田中克明)

はじめに
クロニジン
デクスメデトミジン

2.局所麻酔薬中毒における有用性(田中克明)

はじめに
神経ブロックと局所麻酔薬中毒
局所麻酔薬中毒の症状と治療
局所麻酔薬中毒に関するエビデンス:動物実験の意義
クロニジンが局所麻酔薬中毒に及ぼす影響
コカイン中毒への応用
デクスメデトミジンが局所麻酔薬中毒に及ぼす影響
おわりに

X.集中治療における有用性と留意点

1.デクスメデトミジンによる鎮静・鎮痛作用の特徴(土井松幸)

はじめに
認知機能を維持した鎮静
非気道確保症例の鎮静
交感神経過緊張を緩和する鎮静
消化器機能を維持した鎮静
シバリングの抑制・低体温療法の鎮静
敗血症症例の鎮静
脳神経細胞を保護する鎮静

2.人工呼吸患者におけるデクスメデトミジンの鎮静・鎮痛薬としての有用性と留意点(土井松幸)

はじめに
目標鎮静レベル
デクスメデトミジンの初期投与法
デクスメデトミジン長期投与
注意すべき循環作用
  1心刺激伝導系の抑制
  2血圧の変動
  3冠動脈収縮

3.心臓大血管手術後管理におけるデクスメデトミジンの有用性と問題点(土井松幸)

はじめに
循環動態の安定化と早期覚醒を両立
シバリングの防止
疼痛管理
気道管理の選択肢拡大
まとめ

XI.危機的病態における有用性と留意点

1.低酸素症・高二酸化炭素症における作用(西川俊昭)

はじめに
α2受容体作動薬によって誘発される低酸素症・高二酸化炭素症
α2受容体作動薬投与下における低酸素症・高二酸化炭素症の影響

2.頭蓋内圧亢進症における作用(西川俊昭)

3.虚血性脳傷害の軽減効果(木村 哲)

はじめに
α2受容体作動薬の脳保護効果
  1in vivo研究
  2in vitro研究
α2受容体作動薬の脳保護効果の機序
  1細胞外レベル(興奮性伝達物質の放出抑制)
  2細胞レベル
まとめ

4.敗血症におけるデクスメデトミジンの効果(谷口 巧)

はじめに
敗血症における鎮静・鎮痛の必要性
敗血症に対するデクスメデトミジンの効果(基礎実験)
臨床における敗血症に対するデクスメデトミジンの効果
問題点と今後の使用法
まとめ

5.麻薬・アルコール中毒からの離脱における効用(西川俊昭)

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