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術前評価と予測因子からみた周術期合併症対策

稲垣喜三  編

B5判・188頁
定価(本体6,200円+税)2016年6月
ISBN978-4-7719-0467-5

【書籍名】術前評価と予測因子からみた周術期合併症対策
【品番コード】00467
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経験の浅い麻酔科医を対象とした患者の術前診察の要点と術前評価から予想しうる術中・術後の合併症を系統的に明示しました。

本書は,麻酔経験の浅い麻酔科医には,麻酔術前診察で押さえておくべきポイントが理解できること,得られた情報から担当する患者の全体像を把握できること,術前評価から術中・術後に起こりうる頻度の高い合併症について予測できること,そしてその対策を立案し実行できること,を目的に企画された。同時に,麻酔経験の豊富な麻酔科専門医には,これまでの知識の整理に役立つとともにその学問的な裏付けを提供できること,学生や研修医,麻酔科専攻医の教育に役立つこと,患者への麻酔情報の提供に資すること,も目的として企画された。(『序文』より抜粋)

目次

1章 周術期合併症を予測するための術前診察(西村友美,川口昌彦)

1 問 診
  1 現病歴/2 既往歴/3 生活歴/4 服薬歴
2 理学的診察
  1 バイタルサイン/2 視診/3 聴診/4 触診/5 関節可動域
3 術前検査
  1 術前検査の意義/2 血液生化学検査/3 生理検査/4 画像検査

2章 中枢神経系の合併症(祖父江和哉)

A 合併症を予測するための術前因子
  1 血液・生化学検査
  2 画像検査
  3 生理検査
  4 特殊検査
  5 理学的診察と問診
  6 手術術式
B 予測因子から考慮する対策と準備
  1 薬 物
  2 器 材
  3 モニタリング
  4 麻酔法

3章 上気道の合併症(齊藤 渓,磯野史朗)

1 一般的な気道管理困難の対策
A 合併症を予測するための術前因子
  1 気道管理困難の既往
  2 マスク換気困難,気管挿管困難の予測,緊急時対応の困難度予測
B 予測因子から考慮する対策と準備
  1 マスク換気可能と予測される場合/2 マスク換気不可能と予測される場合
2 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)
A 合併症を予測するための術前因子
  1 一般的な問診,診察/2 簡易睡眠検査結果に基づく周術期気道管理
B 予測因子から考慮する対策と準備
  1 麻酔導入/2 麻酔維持/3 麻酔覚醒〜帰室後/4 帰室後/5 手術による影響
  6 他の全身合併症への対策
3 顔面奇形
A 合併症を予測するための術前因子
  1 問診・診察/2 検査
B 予測因子から考慮する対策と準備
  1 麻酔導入/2 手術終了〜抜管
4 胸郭外高度気管狭窄
A 合併症を予測するための術前因子
  1 自覚症状/2 酸素化能や体位依存性,睡眠時呼吸状態の評価/3 画像検査などによる評価
B 予測因子から考慮する対策と準備
  1 全身麻酔を導入した後で気道確保/2 麻酔を導入する前に気道確保
5 急性喉頭蓋炎
A 合併症を予測するための術前因子
  1 診察所見
B 予測因子から考慮する対策と準備
  1 急速導入は危険が高い/2 覚醒下挿管/3 局所麻酔下気管切開
  4 気道確保法の選択にあたって
6 動揺歯
A 合併症を予測するための術前因子
  1 問診/2 診察/3 手術術式
B 予測因子から考慮する対策と準備
  1 術前の説明/2 対策

4章 呼吸器合併症(川前金幸)

A 術中・術後呼吸不全の原因とその頻度
  1 術中・術後呼吸不全/2 術中・術後呼吸不全の発症時期/3 各病態の定義と原因
  4 予測される術前の問題点
B 術後呼吸不全から見たリスク因子
  1 術後呼吸不全の予測のためのスコア化/2 再挿管を定義とした呼吸不全
  3 肺血栓・肺梗塞の予測因子/4 術後ARDSの予測因子
  5 術後呼吸不全予防のための術前運動機能評価
C 術後呼吸不全の頻度の高い手術と術前評価
  1 開胸手術/2 開腹手術/3 心臓手術/4 整形外科脊椎手術

5章 心血管系合併症(原 哲也)

A 合併症を予測するための術前因子
1 血液・生化学検査
  1 心筋虚血/2 心不全
2 画像検査
  1 胸部X 線写真/2 心エコー図
3 生理検査
  1 12誘導心電図
4 特殊検査
  1 ホルター心電図/2 負荷心電図/3 負荷心筋イメージング/4 ドブタミン負荷心エコー図
  5 コンピュータ断層撮影(CT)/6 心臓カテーテル
5 理学的診察
  1 服薬歴・既往歴/2 身体所見
6 手術術式
B 予測因子から考慮する対策と準備
1 薬 物
  1 β遮断薬/2 アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬,アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)
  3 カルシウム拮抗薬/4 硝酸薬/5 抗血小板薬/6 抗凝固薬/7 インスリン/8 スタチン
2 器 材
  1 体温維持装置/2 ペースメーカ/3 大動脈バルーンパンピング/4 経皮的心肺補助装置
3 モニタリング
  1 6極心電図/2 観血的血圧/3 中心静脈カテーテル/4 肺動脈カテーテル/5 経食道心エコー
4 体 位
5 麻酔法
  1 全身麻酔/2 QT延長症候群

6章 腎合併症と水代謝異常(溢水・脱水)(恒吉勇男)

A 合併症を予測するための術前因子
1 血液・生化学検査
  1 血中尿素窒素(BUN)/2 血漿クレアチニン(Cr)濃度/3 電解質/4…腎関連ホルモン
  5 アニオンギャップ/6 腎性貧血
2 画像検査
  1 胸部X線写真/2 腎動脈造影/3 腎盂造影/4 超音波検査/5 腎CT検査
  6 腎シンチグラフィー/7 膀胱尿路造影/8 膀胱鏡検査
3 生理検査
  1 尿量/2 尿比重/3 尿定性検査/4 尿沈渣/5 尿浸透圧(Uosm)/6 尿蛋白
4 特殊検査
  1 糸球体濾過量(GFR)/2 クレアチニン・クリアランス(Ccr)/3 推算GRFと推算Ccr
  4 BUN/Cr比/5 ナトリウム排泄分画(FENa)/6 フェノールスルホフタレイン(PSP)試験
5 腎機能の予備力とCcr
6 手術術式
B 予測因子から考慮する対策と準備
1 薬物の準備と注意点
2 器 材
3 モニタリング
  1 血圧測定/2 血液ガス分析,電解質測定と補正
4 体 位
5 麻酔管理の要点
  1 腎機能低下患者の麻酔/2 透析患者の麻酔

7章 肝合併症および消化管合併症

1 術後肝不全(廣井一正,森松博史)
A 合併症を予測するための術前因子
  1 血液・生化学検査/2 画像検査/3 術前併存疾患/4 手術術式
B 予測因子から考慮する対策と準備
  1 術前管理/2 術中管理/3 術後管理
2 術後悪心・嘔吐(PONV)(川上直哉,森松博史)
A 合併症を予測するための術前因子
  1 成人におけるPONVの危険因子の評価/2 小児におけるPOVの危険因子の評価
B 予測因子から考慮する対策と準備
  1 PONVの基本危険因子を減少させる/2 PONVの危険度の高い成人患者の予防的治療
  3 POVの危険度の高い小児患者の予防的治療/4 PONVの治療
3 術後イレウス(松崎 孝,森松博史)
  1 イレウスの分類に関して/2 病態に関して/3 重症化のメカニズムに関して/4 頻度,症状,関連因子
  5 身体所見/6 要因に関して/7 診断に関して/8 治療/9 食事とリハビリテーション

8章 糖代謝異常と脂質代謝異常(長江正晴,江木盛時,溝渕知司)

1 糖代謝異常(糖尿病)
  1 糖代謝異常(糖尿病)とは/2 糖尿病診断基準/3 術前血糖コントロールの評価
A 合併症を予測するための術前因子
  1 血液・生化学検査/2 画像検査/3 生理検査/4 理学的診察
  5 糖尿病治療薬/6 糖尿病合併患者の心臓評価
B 予測因子から考慮する対策と準備
  1 準備するモニタリングと薬物/2 麻酔方法および体位
2 脂質代謝異常
1 脂質代謝異常とは
A 合併症を予測するための術前因子
1 血液・生化学検査/2 画像検査/3 生理検査/4 理学的診察
B 予測因子から考慮する対策と準備
  1 スタチン内服患者に対する周術期スタチン継続/2 準備するモニタリングと薬物/3 麻酔方法および体位

9章 内分泌異常と体温異常(高温・低温)(丹羽英智,廣田和美)

1 人体の体温調節
2 周術期に体温異常を生じうる病態
  1 内分泌疾患/2 視床下部症候群/3 薬物性,その他(悪性高熱症や炎症など)
A 合併症を予測するための術前因子
1 血液・生化学検査
  1 アジソン病/2 長期ステロイド投与/3 褐色細胞腫/4 甲状腺機能
  5 糖尿病性神経障害/6 視床下部症候群
2 画像検査
  1 内分泌疾患/2 視床下部症候群
3 生理検査
  1 甲状腺機能亢進症/2 褐色細胞腫/3 糖尿病性神経障害/4 視床下部症候群
4 理学所見
  1 アジソン病/2 甲状腺機能亢進症/3 甲状腺機能低下症/4 褐色細胞腫/5 視床下部症候群
5 手術術式
B 予測因子から考慮する対策と準備
1 モニタリング・準備機材
2 体温異常への対処
  1 低体温/2 高体温
3 準備・術前投与薬物
  1 ステロイドカバー/2 甲状腺ストーム治療薬/3 カテコラミン/4 α遮断薬
  5 NSAIDs,アセトアミノフェン
4 麻酔薬,麻酔法の選択
  1 視床下部症候群/2 その他の内分泌疾患

10章 血液凝固異常(五十嵐 達,香取信之,森 浩)

A 合併症を予測するための術前因子
1 血液・生化学検査
  1 血小板数/2 出血時間/3 活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)
  4 プロトロンビン時間(PT)/5 活性凝固時間(ACT)/6 フィブリノゲン濃度
  7 アンチトロンビン(AT),トロンビン・アンチトロンビン複合体(TAT)
  8 フィブリノゲン/フィブリン分解産物(FDP),Dダイマー
2 理学所見
  1 服薬歴/2 既往歴
3 手術術式
B 予測因子から考慮する対策と準備
1 術前準備
  1 出血リスク,血栓症リスクの情報共有/2 輸血・凝固因子製剤の確保
  3 抗凝固薬,抗血小板薬の休止/4 麻酔法の選択
2 モニタリング

11章 四肢,皮膚および粘膜の合併症(大槻明広,稲垣喜三)

A 合併症を予測するための術前因子
1 末梢神経障害
  1 末梢神経障害の発生要因/2 部位別の末梢神経障害とその特徴
2 皮膚粘膜障害
  1 周術期褥瘡/2 モニターに関連した皮膚障害
  3 医療器具使用に起因した皮膚障害:周術期熱傷(電気メス類,保温マットによるもの)/
  4 消毒薬による接触性皮膚炎・化学熱傷/5 脊麻後紅斑/6 術後殿部皮膚障害
3 その他の術中皮膚粘膜障害
B 予測因子から考慮する対策と準備
1 合併症回避のための準備
2 術中の安全対策
  1 部位別の対策/2 体位作成時の対策
3 術後の観察と合併症が発生した場合の対応

12章 術後認知機能障害(門井雄司,齋藤 繁)

A 合併症を予測するための術前因子
1 心臓外科手術
  1 血液・生化学検査/2 画像検査/3 特殊検査/4 理学的診察/5 手術術式
2 非心臓外科手術
  1 特殊検査
B 予測因子から考慮する対策と準備
1 心臓外科手術
  1 薬物/2 モニタリング/3 その他(周術期管理法)
2 非心臓外科手術
  1 麻酔法/2 その他(周術期管理法)

13章 合併症発生の疫学(津崎晃一)

1 麻酔関連偶発症例調査の概要
  1 麻酔関連偶発症例予備調査/2 麻酔関連偶発症例調査(第1次調査)
  3 麻酔関連偶発症例調査(第2次調査)/4 麻酔関連偶発症例調査(第3次および第4次調査)
2 麻酔関連偶発症例調査2010の単年度集計結果
  1 調査規模と麻酔科管理症例の内容/2 偶発症例の内容/3 心停止の転帰

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