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禿の外科的療法

鬼塚 卓弥著

定価2500円
ISBN4-7719-0003-5

【書籍名】禿の外科的療法
【品番コード】00003
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禿(瘢痕性禿髪症)は,熱傷,機械的損傷,放射線障害,感染,腫瘍などのあとに頭髪が脱毛して生ずる。わが国ではいろりの生活が普及していたため,昔はこれに落ちて頭皮に熱傷を受け,そのあと禿になる人が大部分であった。また最近では,暖房生活の変化によりこの種の禿は少なくなってきたが,まだまだわれわれの外来を訪れるものであり,また,ワンタッチ式のポットによる熱傷,交通事故,工場災害などによる禿も多くなっている。ところが,この禿というものは,頭部にある以上,きわめて目立ちやすいものであって,これを有する人は心理的に深い歪みがあるのが普通であり,何とかしてこれを隠そうと涙ぐましい努力をしている。したがって,禿の修復を行なうことは,これらの悩める人にとって必要なことであり,よりよい修復の方法を追求することは,形成外科医の務めでもある。

本書では,禿(瘢痕性禿髪症)の手術にあたって必要なことを,順序をたてて記述した。忙しい人は,第4章瘢痕性禿髪症の手術法の選択及び手術の実際の項目のみを読まれても十分に手術できるように配慮したが,できれば第1章から順に読んでいただいた方がすべてに通ずるはずである。
最後に,本シリーズの企画にあたられた東京警察病院大森清一博士及び克誠堂出版社長今井彰氏ほか各位に深甚の謝意を表する。また本書の刊行にあたって御協力いただいた昭和大学形成外科近藤省三先生,田井良明先生,中央鉄道病院形成外科小島和彦先生,一瀬正治先生,佼成病院今井進先生に感謝の意を表する。

昭和46年4月
鬼塚 卓弥

目次

1.禿(瘢痕性禿髪症)とは 1

1)瘢痕性禿髪症の定義 2
2)瘢痕性禿髪症の原因 2

2.瘢痕性禿髪症の手術頻度 3

3.瘢痕性禿髪症の治療 5

1)頭蓋部の解剖学 5

(1)頭皮 5
(2)頭蓋冠骨 15
(3)頭髪 17

2)頭部の名称 29

(1)解剖学的名称 29
(2)脳神経外科的名称 29
(3)地図式頭部分割法 30

3)瘢痕性禿髪症患者の心理 30
4)瘢痕性禿髪症の手術年齢 33
5)瘢痕性禿髪症の手術時期 33
6)瘢痕性禿髪症の手術適応 33
7)瘢痕性禿髪症と周囲瘢痕部の治療順序 34

4.瘢痕性禿髪症の手術法の選択 35

1)小範囲の禿髪症 35
2)中等度の範囲の禿髪症 47

(1)連続縫縮術 47
(2)皮弁法 48

3)広範囲の禿髪症 69

(1)毛はえ際 69
(2)頭頂部,後頭部 71

5.瘢痕性禿髪症手術の実際 78

1)全身状態 78
2)清拭・剃毛 78
3)切開線のデザイン 79
4)切開 79

(1)切開順序 80
(2)頭髪との関係 80
(3)切開の深さ 80

5)出血 81

(1)エピネフリン 81
(2)清拭・剃毛 81
(3)重量法 81
(4)頭皮クリップ法 82
(5)その他の止血法 83

6)剥離(Undermining) 83
7)禿髪部の切除 83
8)縫合 84
9)恵皮部の処置 84

(1)禿髪部の有茎皮弁 85
(2)有毛部皮弁 85
(3)遊離植皮 85
(4)瘢痕皮片植皮法 85

10)術後固定 86
11)術後管理 87
12)抜糸 87
13)再手術 88

(1)dog-earの修正 88
(2)dog-ear以外の修正 88
(3)再手術の場合の手術法及び注意 88

14)瘢痕性禿髪治療の仕上げ法 89

(1)毛はえ際の仕上げ 89
(2)縫合部瘢痕(切開部瘢痕) 89

6.結語 93

参考文献 95

索引 97

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