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文献検索と整理 パソコンとインターネットをどう利用するか

帝京大学
諏訪邦夫 著

B5判・138頁・本体価格:2,800円・2002年
ISBN4-7719-0248-8

【書籍名】文献検索と整理 改訂第2版
【品番コード】00248
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改訂第2版・序

本書の内容は,タイトル通り「文献検索」が主です。以前は図書館を使いましたが,現在では「図書館も時には使う」という感じになりました。中心はインターネット特にPubMedで,そのほかにいろいろなところからの情報を使います。

インターネットの利用が,医療関係者の間で急速に増えてきました。いろいろな使い方があります。その中で「文献検索」を中心に説明するのが本書の狙いです。

インターネットをご存知ない方,名前も聞いたことのない方はもう少ないでしょう。文献検索をされる方なら,“PubMed”も名前位はご存知か,あるい は使ったことがあるかもしれません。でも,一方で「インターネットで文献を探せるなんて」という方もけっこういらっしゃるでしょう。そういう方々は本書を みて,その使用法を検討してください。

PubMedの文献検索を使っていらっしゃっても,「コンピュ−タの画面を読む気がしないから」とおっしゃって,印刷して読むだけの方もいらっしゃいま す。私にとっては「驚くべきこと」ですが,つい最近も「文献は秘書にとらせて,私は印刷したものを読む」とおっしゃる方とお話しました。そうした方々は, 「印刷も大切だけれど,パソコンにとる」ことも検討してください。
すでにパソコンにとっていらっしゃる方々は,「とるだけなら,そのための勉強や本など……」というご意見があるかもしれません。ご自分で満足ならそれで仕 方がありませんが,何でも他人から学ぶことはあります。文献の場合,「検索」は大切ですが,検索した文献をどう「使いこなすか」の点がもっと大切です。

もうひとつ,図書館には文献のCD−ROMがあります。MEDLINEの文献はインターネットで使うのが便利ですが,一部のデータベースはインターネット経由に契約が必要で費用もかかるものもあり,図書館でCD−ROMを使うほうが合理的です。

つまり,本書の狙いは五つ位あります。
(1)インターネットで文献検索特にPubMedのことを知る。
(2)PubMedの上手な使い方,それと関連して全文を読める雑誌のことも知る。
(3)検索した文献は印刷して読むだけでなく,パソコンにとって生かして欲しいこと。
(4)パソコンにとったものの生かし方
(5)図書館や図書室のCD−ROMで,文献検索ができることを知って頂くこと。
などです。

そのほかにそれを補うようなこと,パソコンをいかにうまく使いこなすか,という点を含めて説明します。「考え方」だけでなくて技術論も少し含めます。医師 の立場にもいろいろありますが,ある程度最新の情報を探して接していくという立場,つまり私たちにとって一番大切で,興味も深い「文献検索」を中心に記述 します。

検索と処理

「文献検索」といいますが文献は「検索」だけでは終わりません。検索したものを処理して使いやすくするのが大切で,そのノウハウも述べます。「検索しただ け」の論文は,「コピーをとっただけ」という感じに近く,「自分の情報」にはなっておらず,使いにくい状態です。それを自分の情報にしていく手順を述べま す。

エディター

本書の目的のひとつに「エディター」を説明することがあります。私自身はパソコンワープロからエディター中心に切り替わって10年以上経過していますが, 私の周囲でエディターを使われる方とそうでない方を比較すると,文章を書く点にかぎっては「エディターは必須」と考えるようになっています。
マッキントッシュではエディターを使う方はごく少ないようで,私にはなぜかよくわかりません。マッキントッシュにもエディターはありますが,マッキントッ シュは元来「文章を書く」ことは苦手で,その代わりほかの事柄が得意です。したがって,マッキントッシュはパソコンの性格が違うのでしょう。マッキントッ シュの方はここはとばしてくださってもけっこうですが,でも読めば得るところはあるでしょう。

本書の前身となった1993年に出版した本では,「図書館CD−ROMをどう使うか」というのが主なポイントでした。しかし,文献CD−ROMはもはや文 献検索の中心ではありません。英文論文に関するかぎり,中心はインターネットのPubMedと電子雑誌に移行しました。ただし,一部にはCD−ROMや DVD−ROMが残っているので,その使い方も少し説明します。

それでは,文献検索を勉強しましょう。インターネットを利用した文献検索こそ,パソコンが大きな威力を発揮する場面です。

2002年春
諏訪邦夫
kunio.suwa@nifty.ne.jp
帝京大学平成8年5月

目次

はじめに

■インターネットで文献をみる
■印刷でなくて「ダウンロードを」
■「ダウンロードしたもの」の利用

I.文献を探す

■文献検索とインターネット
■インターネットからの取り方とインターネットの役割:準備
■PubMedとその使い方
■PubMed以外のデータベース
■雑誌の全文が読めることも多い
■日本語文献の検索
■たくさんとり過ぎないために

II.探した文献を処理する

■内容の処理
■個々の論文の扱い
■文献整理の決定版“EndNote”
■テキスト形式とは
■PDFファイル
■HTMLファイルのテキスト化
■エディター
■素晴らしいWZエディター
■タグジャンプの基本
■翻訳ソフトの利用

III.文献を整理・保管・検索する

■ハードディスクを使う
■ハードディスクのバックアップ
■アーカイバ(圧縮):LHAなど
■「探す道具」:Grep
■ノートパソコン
■タグジャンプによる整理と目次

IV.もっと上手に使うには

■インターネット応用の実例
■スキャナーとOCR
■OCR勉強法
■CD−ROMのいろいろ
■辞書とヴァーチャルCDドライブ
■青空文庫
■「著作権」をどう考えるか
■あとがき

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