周術期輸血
・血液製剤の投与によっていかに組織酸素代謝を維持するか。
・いかに止血を的確に行うか。
周術期で必要な輸血学、輸血医療の基本を身につけたいなら。
I.輸血医療概論
輸血の目的,輸血療法
輸血の種類・名称
1 輸血用血液成分/3
2 血液供給源/4
3 保存期間/5
4 保存方法/5
5 輸血手技/6
6 輸血部位(経路)/6
7 その他/7
II.血液製剤
全血製剤
1 抗凝固液,保存液/11
2 保存容器/13
3 保存温度/13
4 放射線照射/13
5 使用適応,供給/14
6 感染症検査/14
赤血球製剤
1 種類/15
2 製造,保存容器/16
3 保存温度,保存・使用期間/17
4 保存中の生化学的性状変化/18
5 使用適応/20
6 使用量,期待Hb上昇値/22
血小板製剤
1 種類/23
2 製造,保存/25
3 保存による変化/26
4 使用適応/28
5 投与後予測増加量/29
6 ABO 型適合血小板輸血/30
7 血小板輸血セット/30
新鮮凍結血漿(fresh frozen plasma : FFP)
1 製造,保存,供給/31
2 使用法/32
3 適応/33
4 使用注意事項/35
アルブミン製剤
1 製造,製品/36
2 アルブミンの特性/36
3 使用適応/37
4 投与量,投与法/39
5 注意事項/39
そのほかの血液製剤
1 アンチトロンビンⅢ(antithrombinⅢ: AT Ⅲ)/ 40
2 ハプトグロビン/40
3 グロブリン製剤,凝固因子製剤/41
冷凍血液
1 凍結赤血球/41
2 凍結血小板/44
3 凍結血漿,新鮮凍結血漿(FFP)/45
III.血液型
赤血球の抗原,抗体
1 ABO型/51
2 Rh 型/54
3 そのほかの血液型/56
4 不規則抗体/60
5 交差適合試験/62
白血球抗原(リンパ球抗原:human lymphocyte antigen : HLA)
血小板抗原
血小板上の抗原性の臨床的意義/64
血清蛋白抗原
IV.輸血療法の実際
予定手術での輸血
1 輸血既往歴,妊娠歴の確認/71
2 生理機能検査/71
3 赤血球製剤準備量/71
4 交差試験/74
5 手術前輸血/74
6 輸血施行手順/75
緊急時の輸血
1 循環血液量の維持,末梢循環改善/79
2 血液型判定とO 型血液使用/80
3 制御しがたい出血(uncontrollable hemorrhage)/80
大量輸血,急速輸血
1 血液Hb量の維持/83
2 赤血球製剤投与と循環血液量の調整/83
3 急速輸血実施法/84
4 赤血球製剤の大量・急速輸血時の注意/84
5 使用する赤血球製剤の血液型の検査確認/84
6 FFP,血小板の使用/85
7 自己血の利用/86
新生児・小児での輸血
1 赤血球輸血/86
2 血小板輸血/89
3 FFP輸血/89
4 インフォームドコンセントの取得/89
5 サイトメガロウイルス感染/90
高齢者,心疾患患者への輸血
輸血路の確保
輸血必要機器・材料
1 留置針,留置カニューレ,静脈カテーテル/92
2 輸血セット/92
3 特殊輸血フィルタ/93
4 急速輸血器/94
5 血液加温装置/94
患者監視
1 全身状態,バイタルサイン(vital signs)/ 95
2 循環血液量,中心静脈圧/95
3 血液凝固・止血機能/96
4 心電図/96
5 体温/96
自己血輸血
白血球(顆粒球)輸血
V.輸血事故,輸血副作用・合併症
輸血事故
1 技術的な過誤(technical error)/105
2 事務管理上の過誤(clerical error)/106
輸血副作用・合併症
1 免疫的合併症/108
2 輸血感染症/123
3 輸血手技関連合併症/131
4 血液製剤の作製,製造,保存に伴う合併症/135
5 そのほかの合併症/151
VI.自己血輸血
自己血輸血の意義,必要性
1 患者本人への利益/167
2 国家・社会的貢献/169
3 自己血輸血の問題点/170
自己血輸血の種類
貯血式自己血輸血
1 適応症例/172
2 採血,保存管理/172
3 輸血時の注意/173
4 エリスロポエチンの使用/173
希釈式自己血輸血
1 適応症例/174
2 採血,保存,輸血/175
3 希釈式自己血輸血の利点と欠点/175
4 hypervolemic hemodilution(血液量増量自己血輸血)/176
回収式自己血輸血
1 種類,名称/176
2 原理,操作/177
3 適応,禁忌/178
そのほかの自己血液成分の輸血
1 自己血小板/179
2 自己血漿/180
3 自己クリオプレシピテート(自己フィブリン糊)/180
VII.人工血液
人工赤血球代替物(人工酸素運搬体)
1 ヘモグロビン型酸素運搬体(Hb based oxygen carrier)/ 188
2 PFC 型人工酸素運搬体(PFC based oxygen carrier)/ 193
3 リポソームヘム(liposomeheme)/ 196
4 アルブミンヘム(albumin heme)/ 199
5 人工酸素運搬体の臨床応用/201
人工血小板
VIII.輸血医療に関連した法的規則事項
特定生物由来製品の使用
1 患者への説明と同意(informed consent:IC)/212
2 使用記録保管義務/215
3 感染症情報の提供,遡及調査の義務付け/215
4 血液製剤の適正使用/215
宗教上の理由による輸血拒否
1 患者の輸血拒否の確認,医療者側の対策検討/216
2 患者への説明/216
小児への輸血
緊急輸血に伴うO 型血液使用,放射線非照射血液使用
院内採血に伴う検査の限界
医師の守秘保持義務と個人情報保護法
輸血医療に関連する法規
IX.輸血に関連する歴史的事項
文献的確証が十分に得られない時代の事項
文献的確証が得られている歴史的事項