特発性間質性肺炎の治療と管理
IPFを中心に、その治療と管理に特化しました!
薬物療法だけでなく、外来時の対応、家庭医・看護の役割についても言及し、患者のQOL改善も目指しています。
2008年末の日本発世界初の抗線維化薬ピルフェニドンの上市以来、さまざまな新薬の開発も進み、治療に対する新しい時代を迎えた特発性間質性肺炎。その難しい管理もふまえ『治療と管理』に特化した実践に役立つ1冊。
●治療と管理にまず必要な“病態の正しい評価”
●安定期と急性増悪、さらにさまざまな合併症の治療に関してを特に詳しく網羅。
●ホームドクターで診て頂くときを考慮し、病診連携を念頭においた項目も設置。
●新しい試みとして、看護サイドからの経験を収載。
目次
第I章 特発性肺線維症(IPF)とは |
1.特発性肺線維症の経過(多様性)(田口善夫) |
第II章 病態の評価 |
1.症状:呼吸困難(修正MRCスケール)など(谷口博之) 2.呼吸機能検査(檜垣 学、滝澤 始) 3.6分間歩行試験(瀬戸口靖弘) 4.一般検査所見の評価(大西広志、横山彰仁) 5.画像診断(酒井文和) |
第III章 薬物療法の実際 |
1.安定期 1)総論(現況での治療戦略)(坂東政司) 2)各論:N─アセチルシステイン(村松陽子、本間 栄) ピルフェニドン(三浦由記子、斎藤武文、吾妻安良太) ステロイド/免疫抑制薬(宮崎泰成、稲瀬直彦) 2.急性増悪 1)治療総論(小倉高志) 2)PMX療法(迎 寛) 3.特殊病態の治療 1)合併肺癌の手術(岡本龍郎、高山浩一、前原喜彦、中西洋一) 2)合併肺癌の化学療法(峯岸裕司、弦間昭彦) 3)合併肺高血圧症(長井苑子) 4)合併気胸の治療(谷野功典、棟方 充) 5)併発難治性感染症(アスペルギルスなど)(渡辺憲太朗) |
第IV章 非薬物療法の実際 |
1.リハビリテーション(近藤康博、谷口博之) 2.在宅酸素療法(三嶋理晃) 3.肺移植(伊達洋至) |
第V章 外来でのフォローアップ |
1.日常管理と悪化時の対応(山田嘉仁) |
第VI章 プライマリケア医/家庭医がIPFを診るとき |
1.初診時の対応(黒沼幸治、高橋弘毅) 2.安定期と増悪期の対応(西岡安彦、青野純典) |
第VII章 IIPsの看護 |
1.その1(山口明希奈、北村英也、柿澤文子、井口真理子、小倉高志) 2.その2(圓城寺若奈、守屋順子、井上義一、中村しをり) |
第VIII章 他のIIPsの治療と管理 |
1.非特異性間質性肺炎(NSIP)(海老名雅仁) 2.特発性器質化肺炎(COP)(井上義一) 3.上葉優位型肺線維症(中村祐太郎、千田金吾) |