医療コーディネーターになろう
医療者と患者の橋渡し役となる医療コーディネーターの仕事について、患者・看護師両方の目線から描かれ、日本の医療の現状や在宅ケアの問題についても考えていただける書です!
医療コーディネーター温故知新 (嵯峨﨑泰子)
第1章(手記)医療コーディネーターに支えられて (金子稚子)
私たちと医療との出会い
死に至る病気は唐突にやってきた
夫の「カラ元気」に合わせてくれた医療者の対応
おそらく誰も予想できなかった病状
「専門病院」への期待と失望
期待と覚悟を胸にくぐった専門病院の門
緊張しながらも、病院内を冷静に観察していた
ペースが狂う電子カルテでも、利点はある
不安と緊張でおかしくなりそうに
この医師は、夫を見ていないのでは
傷つく、医師による“私たちは”という主語
診療科によって違う対応
医療者の熱意が患者にうまく伝わっていない
事実上、口コミで辿り着いた治療方法
動けない私たちに差し伸べられた手
初めて聞いた、医師の生身の声
「自分の責任において僕を受け入れてくれた。それだけで満足だよ」
流通ジャーナリストとして夫が評価する病院のポイント
ようやく会えた看護師さん
“その人”に手当てを受けているという安心感
医療コーディネーター嵯峨﨑泰子さんとの出会い
偶然とはいえ、ベストな病院を紹介された
目の前の人は何をする人? 「?」が重なった初診
医療者による“検討”とはこういうものなのか
「生きたい」ではなく「死ぬ日を先に延ばしたい」
血管内治療で胸の腫瘍は小さくなったが
「私でよろしければ、伴走しましょう!」
投薬治療で“心”を支えてもらう
“普通のおつきあい”の中に、医療がある
“情緒的でありながら科学的”な存在
「寄り添い」の意味や深さを知ることに
徹底的に取っていただいた〝絶妙な距離感”
その人の人生の質を最後に担保できる人
第2章 医療コーディネーターというブランド (水木麻衣子)
はじめに
困っていることが伝わらない―患者の困りごとが不満として伝わる医療現場
よかれと思ってやったことが失敗に終わる
見て見ぬふり……介入への躊躇
どちらも正しい
医療コーディネーターが魅せる世界
嵯峨﨑泰子を徹底解剖
人そのものの魅力
最適解への挑戦―コーディネーションクリニックというスタイル
かかりつけ医機能と最後の受け皿機能
コーディネーションを仕組みにする
医療コーディネーター養成講座の秘密
養成講座の成り立ち
医療コーディネーターを作る
医療コーディネーターを支える
パーソナルブランドとしての医療コーディネーターを目指して
日本医療コーディネーター協会のこれから
医療コーディネーション講座のご紹介―患者と医療者の架け橋になるために
あとがき