気胸の診断と治療
臨床に役立つ
編集 | 菊池功次・澤藤 誠・田島敦志 |
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ISBN | 978-4-7719-0451-4 |
発行年 | 2015年 |
判型 | B5 |
ページ数 | 184ページ |
本体価格 | 5,800円(税抜き) |
電子版 | あり |
M2Plus<電子版>
あるようでなかった、実践的な気胸のテキスト!
基本から専門知識まで。
気胸のさまざまな病態や疾患を取り上げ、すぐに対応すべき気胸や病態をまず「緊急を要する気胸や病態」として分け、臨床に役立つことを目指して編集。
(呼吸器外科医の方々のため)気胸の原因であるブラに対する胸腔鏡下手術の実際も詳しく記載。
気胸は胸部X線写真を撮影しさえすれば診断は容易く,治療に関しても難しいことは何もないと思われている。このため,気胸の患者が入院してくると研修医や若い呼吸器科医が受け持ちになることが多く,入院後すぐに駆けつけて診療するのではなく,ほかの診療を終えてから処置をしても特に問題はないことも多い。
一方,緊急を要する気胸(人工呼吸器管理中の気胸,緊張性気胸,両側性同時気胸あるいは肺葉切除後の気胸など)の場合は早期に胸腔穿刺や胸腔ドレナージを行わないとあっという間に致命的となることがあり,呼吸器専門医でさえ治療に難渋することが多い。このため,気胸の診療は呼吸器科の医師にとって最も初歩的な疾患であり,症例によっては最も対応の難しい疾患でもある。
(『編集にあたって』より抜粋)
I 気胸の診断と治療―歴史と今後の課題―(菊池功次) |
II 診断(田島敦志) |
III 気胸に対する治療 |
1.治療総論(澤藤 誠) 2.内科(保存)的治療(澤藤 誠) 3.外科的治療(田島敦志) 4.手術が難しい気胸に対する治療(北見明彦,鈴木 隆) |
IV 一次性自然気胸の病理形態(蛇澤 晶,木谷匡志,田村厚久) |
V 緊急を要する気胸あるいは病態 |
1.再膨張性肺水腫(澤藤 誠) 2.両側性同時気胸(山本達也) 3.緊張性気胸(江口圭介) 4.自然血気胸(河野光智) 5.外傷性気胸(川井廉之,高橋伸政,池谷朋彦,村井克己,星 永進) 6.肺切除の既往を有する気胸(松谷哲行) 7.手術中・術直後の気胸(大塚 崇) 8.レスピレーター管理中の気胸(佐藤庸子,小谷 透) 9. 気管気管支狭窄に伴う気胸(井上慶明,中山光男,菊池功次) |
VI 特殊な気胸 |
1.月経随伴性気胸(儀賀理暁,杉山亜斗,中山光男) 2.高齢者気胸(深澤基児,武士昭彦) 3.術後再発(橋詰寿律) 4.難治性気胸(泉陽太郎,中山光男) 5.妊娠と気胸(井上芳正,青木輝浩,酒井章次) 6.スポーツと気胸(岩丸有史,山本達也) |
VII 続発性気胸 |
1.肺癌(吉津 晃,神谷一徳,福冨寿典) 2.転移性肺腫瘍(米谷文雄,堀之内宏久) 3.リンパ脈管筋腫症(朝倉啓介,河野光智) 4.マルファン症候群(神谷一徳,吉津 晃,福冨寿典) 5.バート・ホッグ・デュベ症候群(小山孝彦,加藤良一) 6.ランゲルハンス細胞組織球症(histiocytosis X)(安彦智博) 7.エーラス・ダンロス症候群(関みな子) 8.肺気腫(藤本博行,水渡哲史) 9.肺吸虫症(成毛聖夫,木下智成) 10.AIDS(堀尾裕俊,味澤 篤) 11.肺結核(杉浦八十生,根本悦夫,加勢田靜) 12.非結核性抗酸菌症(羽藤 泰,河野光智) 13.肺線維症(間質性肺炎)(上石修史,黄 英文,木村吉成,田島敦志) 14.リウマチ(福田祐樹,菊池功次,中山光男) 15.アスペルギルス(酒井章次) 16.胸膜中皮腫(菊池功次,松本秀年,嶋田昌彦,藤田浩文) |
VIII 気胸の鑑別疾患として |
1. 巨大肺嚢胞(神山育男,澤藤 誠) 2.縦隔気腫(青木耕平,杉山亜斗,井上慶明,福田祐樹,儀賀理暁,泉陽太郎,中山光男,菊池功次) |