超音波診断装置が有用な運動器疾患診断治療ガイド

超音波診断装置が有用な運動器疾患診断治療ガイド

編集 奥田泰久・臼井要介・中本達夫・山内正憲
ISBN 978-4-7719-0491-0
発行年 2017年
判型 B5
ページ数 188ページ
本体価格 6,800円(税抜き)
電子版 あり
医書.jp<電子版>

ポケットマニュアルのように簡潔に解説!
整形外科、ペインクリニック、スポーツ医学、専門Drのコラボレーション!

本書はこれまで運動器疾患の診療に精力的に取り組んでこられたペインクリニック領域での超音波ガイド下神経ブロックの各“達人”と、さらに診断項目では整形外科領域での各“達人”にもご協力いただいて執筆いただいた。超音波診断装置の運動器疾患に対する診断と治療における有用性について、まず超音波解剖を提示したうえで、優れた画質の描出法と得られた画質の解釈、そして目標とする部位へのブロック針の刺入などについて、非常に分かりやすい懇切丁寧な説明や図・写真を用いて示してある。(『序文』より抜粋)

第I章 総論
1 運動器慢性痛における超音波装置の有用性(山内正憲)
2 超音波の基礎知識(中本達夫)
3 超音波ガイド下手技の基本(中本達夫)

第II章 解剖編
A.体幹
1 頭頸部(臼井要介)
2 腰仙骨部(臼井要介)
B.上肢
3 肩関節(臼井要介)
4 肘・手関節:1.回外と前腕屈筋群(臼井要介)
2.回内と前腕伸筋群(臼井要介)
C.下肢
5 股関節(臼井要介)
6 膝関節(臼井要介)
7 足関節・足(臼井要介)

第III章 診断編
A.体幹
1 頭頸部(本郷道生、島田洋一)
1.頸椎症、頸椎椎間板ヘルニア
2.頸椎椎間関節症
2 腰仙骨部(橋本 功)
1.腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア
2.椎間関節性腰痛、仙腸関節性腰痛
B.上肢
3 肩関節(山本宣幸)
1.腱板断裂
2.石灰性腱炎
3.凍結肩
4.腱板炎
5.肩峰下滑液包炎
4 肘関節(鈴木重哉)
1.上腕骨外側上顆炎
2.上腕骨内側上顆炎
3.肘部管症候群
5 手関節・手(仲西康顕)
1.手根管症候群
2.ド・ケルバン病
3.母指CM(手根中手)関節症
4.尺側手根伸筋腱腱鞘炎
5.TFCC(三角線維軟骨複合体)損傷
C.下肢
6 股関節(加谷光規)
1.変形性股関節症
2.大腿骨寛骨臼インピンジメント
3.外側大腿皮神経障害(感覚異常性大腿痛)
7 膝関節(大内 洋、市川 顕)
1.ジャンパー膝
2.膝関節内側、外側側副靭帯損傷
3.膝関節周囲水腫
8 足関節・足
<診断時の手技の基本・鑑別診断>(松井智裕、熊井 司)
1.変形性足関節症(松井智裕、熊井 司)
2.足底腱膜症(松井智裕、熊井 司)
3.アキレス腱症、アキレス腱付着部症、踵骨後方滑液包炎(松井智裕、熊井 司)
4.足関節前方インピンジメント症候群(笹原 潤)
5.足関節後方インピンジメント症候群(笹原 潤)
6.足根管症候群(笹原 潤)
7.足根洞症候群(笹原 潤)

第IV章 治療編
A.体幹
1 頭頸部(新堀博展)
1.星状神経節ブロック
2.頸部神経根ブロック(C3~8)
3.頸椎椎間関節ブロック
4.頸神経後枝内側枝ブロック
5.腕神経叢ブロック斜角筋間アプローチ
2 腰仙骨部
1.腰椎椎間関節ブロック(深澤圭太)
2.腰神経後枝内側枝ブロック(深澤圭太)
3.仙腸関節ブロック(深澤圭太)
4.仙骨神経根ブロック(経仙骨孔ブロック)(熊谷道雄、中本達夫)
5.梨状筋ブロック(坐骨神経ブロック傍仙骨アプローチ)(中本達夫)
6.腰神経叢ブロック(中本達夫)
7.仙骨硬膜外ブロック(大西詠子、山内正憲)
B.上肢
3 肩関節(朴 基彦)
1.肩峰下滑液包注射、烏口下滑液包注射
2.肩関節内注射
3.腱鞘部ブロック
4 肘関節(臼井要介)
1.上腕骨外側上顆付着部注射
2.レスキューブロック
A.橈骨神経
B.正中神経、尺骨神経
5 手関節・手(仲西康顕)
1.手根管内注射
2.第1コンパートメント腱鞘内注射
3.母指CM関節内注射
4.尺側手根伸筋腱腱鞘内注射
C.下肢
6 股関節(深澤圭太)
1.股関節内注射
2.外側大腿皮神経ブロック
7 膝関節(大内 洋、市川 顕)
1.膝関節内注射
2.Baker嚢胞の評価、穿刺手技
8 足関節・足(松井智裕、熊井 司)
1.足関節内注射
2.足関節ブロック

コラム
穿刺針の使い分け(吉田敬之)
生理食塩水注射によるエコーガイド下fasciaリリース(木村裕明)
X線透視が有用なブロック―その1:仙腸関節ブロック―(千葉知史)
X線透視が有用なブロック―その2:仙骨神経根ブロック―(千葉知史)
超音波エラストグラフィ(村木大志)
上腕骨外側上顆炎(テニス肘)(臼井要介)

巻末資料:
痛みの超音波解剖学的分類(臼井要介)