麻酔2023年3月号
慢性疼痛の現況と課題
慢性疼痛患者への治療と対処という特集を企画したのは15年前のことになる。その間、社会の高齢化とともに慢性疼痛患者数の増加が見られ、対策が重要となり疼痛への関心も増加した。今回、あらためて慢性痛を取り上げ、痛みの概念とともに薬物療法、光線療法、介入療法、理学療法、集学的療法などについて分かりやすく説明した本特集を企画した。
第72巻第3号(2023年3月号)
●巻頭言
麻酔科医;一隅を照らす (江木盛時) 199
●特集
慢性疼痛の現況と課題
緒言とまとめ (花岡一雄) 200
慢性疼痛とは (田邉 豊) 202
慢性疼痛と薬物療法(1)強オピオイド鎮痛薬(モルヒネ製剤,フェンタニル製剤,オキシコドン) (沼田祐貴ほか) 209
慢性疼痛と薬物療法(2)弱オピオイド鎮痛薬 (山田恵子ほか) 215
慢性疼痛と薬物療法(3)非オピオイド鎮痛薬 (井上玲央ほか) 222
慢性疼痛と薬物療法(4)基本的鎮痛薬 (益田律子) 234
慢性疼痛に対する漢方治療 (平田道彦) 244
慢性疼痛と光線療法 (三枝 勉ほか) 250
慢性疼痛とインターベンショナル治療 (安部洋一郎) 257
慢性疼痛とリハビリテーション (松原貴子ほか) 267
慢性疼痛と集学的治療 (松平 浩ほか) 274
●症例報告
胸腺腫による心圧排所見を伴う発作性心房細動に対してランジオロールが奏効した1症例 (興梠聡志ほか) 285
ヘパリン起因性血小板減少症によって両側副腎出血を来したと考えられた1症例 (森村太一ほか) 291
びまん性特発性骨増殖症患者に対しての冠動脈バイパス術における麻酔経験 (榎木圭介ほか) 295
●紹介
当院手術室におけるwide QRS頻拍に対する初期対応フローチャートの紹介 (川井和美ほか) 298
外国文献紹介 305
書 評 307
投稿規定 308
ニュース 314