麻酔2024年3月号
Covid-19パンデミックの麻酔科領域での小括:来る次のパンデミックに備えて
2023年5月8日より、新型コロナウイルス感染症は2類相当から5類のインフルエンザ並みに変更され、本感染症に対する社会的な特別対応がひと段落した。
パンデミックの収束を迎えるこの時期に、麻酔科臨床に関連する内容を整理するとともに、次のパンデミックを迎える際にどのような行動を取ることが社会の期待に応えるのかを考える企画とした。
●巻頭言
72年前の「麻酔」創刊号巻頭言から思う (佐和貞治) 153
●特集
COVID-19パンデミックの麻酔科領域での小括:来る次のパンデミックに備えて
緒言とまとめ (内田寛治) 154
COVID-19感染症の臨床病態,重症化リスク因子と加齢の影響,医療現場での感染対策,患者への指導 (山本真也ほか) 157
次のパンデミックにむけて:近未来のワクチンデザイン (石井 健) 164
新型コロナウイルス感染症が周術期へ与える医学的影響,手術延期の考え方,long COVIDの病態について (河村 岳) 169
重症COVID-19肺炎の集中治療 (佐藤悠子ほか) 178
医療資源の枯渇に備える研究:腸換気 (藤井 祐ほか) 185
レジリエントな医療体制の構築に向けて―麻酔科医は平時にどのように心がけて準備すべきか― (後藤隆久) 193
●症例報告
高度低血圧に対し昇圧目的で使用したノルアドレナリンの投与を契機として発症したたこつぼ型心筋症の1症例 (西 莉可子ほか) 199
リードレスペースメーカ挿入患者に開心術を施行し脱転を契機に循環管理に難渋した1症例 (下村理華ほか) 205
外国文献紹介 210
書評 212
投稿規定 213
ニュース 219
正誤表 220