形成外科治療手技全書とは
現代の形成外科医が知っておくべき標準的で基礎的な治療を、精鋭の執筆陣・編集者を迎えまとめられたシリーズ。一人で赴任するとき、何がスタンダードか知りたくなったとき、先輩に聞けないとき、ネットの情報を疑うとき、形成外科の熱いところにもういちど触れたいとき……あなたの傍にはまず、このシリーズがある!
●総論として標準的な診断と治療をなるべく網羅。
●次に各論として、その治療に最適と思われる代表的手技をいくつか示す。
●実際の流れを写真によりstep by stepで解説。
監修者序文
形成外科は過去半世紀以上にわたり非常な発展を遂げ、現在、ほとんどの大学で講座、診療科が設置されており、 一般社団法人日本形成外科学会の認定する専門医は2,400名を超えております。また、2017 年度から日本専門医機構が認定する基本領域19 診療科の一つとして、新しい専門医研修プログラムによる研修もスタートされます。
一方、形成外科が診療する疾患の範囲は非常に幅広く、他科の診療分野とのオーバーラップ、疾患名と治療手技が一致しないことなどがあり、形成外科の治療手技を体系的に記述した日本の教科書はありませんでした。
今回、本全書を刊行する目的の一つに、臨床外科の一分野として発展してきた形成外科を、将来に向けて広く独立した学問としてとらえた教科書を作りたい、ということがあります。すなわち、「形成外科学」を一つの体系としてとらえ、共通の概念に基づく診断から治療法の選択、そして治療の実際に関する標準的かつ最新の知識を網羅した、大系的な教科書作りを目指しております。
「形成外科学」の、より一層の発展に寄与できれば幸いです。
シリーズ一覧
監修 波利井清紀、野崎幹弘
総編集 平林慎一、川上重彦
全7冊