ゴゴ…40 mV80 mVむむ開くらしい膜電位がよしはやく外に出たいなわくわくおまえら列を開いたみたいだぞたいへんボクの出番だもう出られないらしい外は広いなこいつやれやれ…ゴ 3図 電位依存性カリウムチャネル(Kv)活性化・不活性化の模式図膜電位が上昇(脱分極)してKvのゲートが開孔すると,細胞内のカリウムイオンは濃度勾配に従い細胞外へ流出し,膜を再分極させる.チャネルの不活性化に際しては,ボール状の構造がゲートを塞ぐと考えられている(ball-and-chainモデル).nAchRなのか,それともGABAA受容体なのか,やはり脂質二重膜なのか.麻酔メカニズム研究は,1つ問題が解けるとまた新たな問題が出現する,無限の迷宮である.以降の論文②〜⑤では,最新の麻酔メカニズム研究の概要とそのルーツをひもといていきたい.●参考文献 1) 廣田弘毅.麻酔をめぐるミステリー:手術室の「魔法」を解き明かす.京都:化学同人;2012. 2) Alkire MT, et al. Thalamic microinjection of nicotine reverses sevoflurane-induced loss of 20 mV静止状態活性化開 孔不活性化電位依存性カリウム細胞外チャネルゲートゲート膜電位センサーただいまの膜電位ただいまの膜電位0 mVただいまの膜電位ただいまの膜電位Ball-and-chain細胞内カリウムイオンrighting reflex in the rat. Anesthesiology 2007 ; 107 : 264─72.
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