図5 APGの測定の実際図6 空気容積脈波法(APG)による静脈瘤還流機能の測定方法(Chrisopoulosらのプロトコール)1890% VVabcdeVVEVVFI = RV90% VV90%VFT正常値 ≦ 2 ml/秒EV>40%以上,RVF<35%以下であり,VFIは下肢全体の静脈逆流,EVは筋ポンプ作用,RVFは下肢全体の静脈機能の指標として使用できる(図6)10)11)。●APGの有用性わが国では脈波法の保険点数が操作の煩雑性に比べて極めて低いこと,静脈疾患の9割はデュプレックススキャンで診断可能であることから,一般的に普及していない12)。しかし,複雑な静脈疾患の正確な病態の把握には必須の検査である。超音波デュプレックススキャンでは,局所における弁不全や閉塞などの有無を把握できる。しかし一方で,判明した各部位の局所病変が総合して,どの程度の静脈還流障害を生じているのかは明らかにされない。例えば,深部静脈閉塞により表在静脈不全を生じたような二次性静脈瘤の症例では,仮に同じ部位の深部静脈に同じ長さの閉塞が生じても,CVIの程度は同一ではない13)。それどころか,デュプレックススキャンで異常が検出されないことすらある。このような症例では,1回のつま先立ち運動10回のつま先立ち運動(島智行 : 血管診断の医用機器 ; 第22回エアープレチスモグラフィAGP®-1000システム。Vascular Lab 275 : 78-79,2008より引用改変)
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