が原因である。金製剤はシオゾール®筋肉注射（高田製薬社）が有名であるが，たとえ10年前の使用でも末梢に残存し，レーザーを当てると金と反応し炭化するので禁忌である。また施術者側テクニックの問題として，光脱毛器照射面が皮膚に密着していない場合，またレーザーのディスタンスガイドが皮膚に垂直に接していない場合や距離が短い場合もリスクがある （図２，３）。特に肩甲骨や膝等の凹凸がある部位は注意する。熱傷は高額な訴訟になることが多く，スキンタイプに合わないレベル設定での下腿熱傷により通院慰謝料17万１千円を支払った報告や，冷却装置の設定を怠ることによる熱傷により80万円にて示談の報告もある（日本美容医療責任共済会）。3）当院の対応肉眼的変化がない場合でも，施術直後に必ず疼痛や違和感の有無を確認し，訴えがあったらすみやかに医師が対応する。クーリング・ステロイド外用薬の処方を行い，色素沈着を来たした場合にはハイドロキノンもしくはトラネキサム酸外用を行う。図２ 正しい照射の角度（サイノシュア社提供）図３ 正しいディスタンスガイドの位置（サイノシュア社提供）4 起こり得るトラブルとその対策55適弱強弱
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