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124レーザー治療の安全対策〔 日本工業標準調査会:JISC6802:2014 レーザー製品の安全基準.p93,https://www.kikakurui.com/c6/C6802-2014-01.html(最終閲覧2021/8/2)より引用〕クラス1クラス1Mクラス2 合理的に予見可能な条件下で安全である使用者が光学器具を用いた場合に危険になることがあるという点を除いて,クラス1に同じ低パワー,通常,まばたき(2.5秒)などの嫌悪反応によって目は保護され,安全である.波長400〜700nmに適用使用者が光学器具を用いた場合に危険になることがあるという点を除いて,クラス2に同じ直接ビーム内観察は危険になることがある直接ビーム内観察は通常において危険である高パワー,拡散反射も危険になることがあるクラス2Mクラス3Rクラス3Bクラス45章 基礎編1 知っておきたい毛と脱毛の知識レーザー装置は工学,医学等の各分野に使用され一般的な安全対策が示されている。医療の分野だけでも眼科,泌尿器科,婦人科,歯科等,皮膚科形成外科以外の各科で使用されている。医療レーザー全般に対する安全指針は日本レーザー医学会の安全教育講習会1)〜4)等で示されているが,この章では医療レーザー脱毛に分野を限って実際の診療に即した項目について述べる。まず前提として,レーザー脱毛装置は,非接触型のほとんどが,クラス3以上であり人体に対する危険性が高いという認識が必要である(表)1)5)6)。手術室,処置室,または簡易の間仕切り等,実際のレーザー脱毛が行われている場所はクリニックによってさまざまである。開業後からレーザー脱毛器を導入する場合は個々の医療機関によって場所の制約があり,理想的な場所の確保が困難な場合も多いが,以下のような環境が望ましい。1)内側から鍵のかかる個室(レーザー管理区域の設定)脱毛患者は肌を露出することも多く,また外部からの人の突然の入室によるレーザーによる障害を避ける。表 レーザー製品のクラス分けによる危険度濵口 雅光160レーザー治療レーザー脱毛治療室における安全対策

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